- 2021-01-16 22:32
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Jelly Roll Morton- ジェリー・ロール・モートン - "THE 1923-24 PIANO SOLOS"
U.K. / LP / Mono / Fountain FJ104 / Rec 1923, 24 / Pub 1972
見開きジャケット擦れ少々、内側きれい、レーベルひげ極わずか、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 2980 yen
■ジェリー・ロール・モートンの最初期音源集。全曲ピアノ・ソロ。
あるだろうとは思っていましたが今まで一度も見たことの無かった一枚。国会図書館音源集でなく、またピアノ・ロール集ではなく、SP盤の音源集で、全曲ピアノ・ソロという内容。23年と24年の伝説的なジェネット・レコードへの録音を中心に、パラマウントやリアルトという幻のレーベルに吹き込まれた一曲も収録。このジェネットの録音は、モートンが参加した、ニューオーリンズ・リズム・キングスの録音史上初と言われる人種混合セッションの合間に敢行されました。モートンは既に38歳、滋味あふれるラグや彼ならではのハバネラ・リズムのナンバーなどなど全19曲収録。
※今日のアップはこの二枚です
- 2021-01-07 22:25
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Andrea Anderson Swem- アンドレア・アンダーソン・スウェム - "MACDOWELL : SECOND MODERN SUITE / SEA PIECES / TWO DANCES"
USA / LP / Stereo / Orion ORS75175 / Rec 1975 / Pub 1975
ジャケットシュリンク入り、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか
Jacket
4 / Disc
4 / Sound
4 2980 yen
■マクダウェルのピアノ曲4作を収録した一枚。
アメリカで初めてのクラシック作曲家と言われるエドワード・マクダウェル(1860-1908)。渡欧経験でヨーロッパの音楽に触れ1888年にアメリカに帰国、そしてインディアンの音楽や自分たちのルーツとなるアイルランド/スコットランド移民たちの音楽など、アメリカ的なる音を徐々に自分の音楽に取り入れていった作曲家。これは、サン・サーンスに捧げられた5曲からなる『Second Modern Suite(試聴)』、8曲からなる『Sea Pieces(試聴)』、そして「Shadow Dance」「Witches' Dance」という二つの短い曲を収録。マクダウェルと言えば、の有名な「野ばら」の可愛らしさを想像して聞きはじめたのですが、突き落とされるような悲壮さ、深く重たく揺さぶられる感動的な曲が多くびっくり。アメリカ人女性ピアニスト、アンドレア・アンダーソン・スウェムの演奏。
※今日のアップはこの二枚です
- 2021-01-07 22:23
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Johnny Costa- ジョニー・コスタ - "IN MY OWN QUIET WAY"
USA / LP / Mono / Dot DLP3167 / Rec 1959 / Pub 1959
ジャケット擦れ少々、上部右端小テープ、レーベルひげ極わずか、盤極浅い擦れ少々
Jacket
3.5 / Disc
3.5 / Sound
4 2680 yen
■ジャズ・ピアニスト、ジョニー・コスタの夢見心地の一枚。
アート・テイタム自身から、白いアート・テイタムという異名をもらった、つなぎ目がわからないような流れるプレイを端々に織り交ぜ、ジョージ・シアリングやマーティン・デニーのような広がりのある波打ち際のピアノを聞かせる、ジャズ・ピアニスト、ジョニー・コスタの夢見心地のアルバム。ぴったり寄り添うストリングスに時折ハーモニカや女性のワードレス・ボーカルが入る高品質な伴奏と一緒に気持ちよく弾く12曲。エキゾ・ムードの数曲もいいアクセントになっています。オリジナル盤。【曲】「In My Own Quiet Way」「Stairway To The Stars(試聴)」「I'll Never Be The Same(試聴)」「Impossible」「The Night We Called It A Day」「A Last Goodbye」「So Long」「Colorado Waterfall」「So Much So Very Much」「Kiss And Run」「Mercedes Bends」「Slingapore Sling」
- 2021-01-03 22:12
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Jose Echaniz- ホセ・エチャニス - "BACH - 15 TWO PART INVENTIONS / 15 THREE PART INVENTIONS"
USA / LP / Stereo / MHS 611 / Rec 1960s / Pub 1965
ジャケット擦れ少々、レーベルひげ極わずか、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■キューバのピアニスト、ホセ・エチャニスがバッハのインベンションを弾いた一枚。
1905年ハバナ生まれ、14歳でデビュー、ティーンの頃には米、欧など世界を演奏旅行、その後も演奏を続け、教育にも携わった世界的ピアニスト、ホセ・エチャニス。A面は、15曲の『二声のインベンション』、B面は同じく15曲の『三声のインベンション(シンフォニア)』を収録。下のリパッティの後に聞いたのですが、聞いているとへとへとになってしまうリパッティとだいぶ違って、おだやかでおおらかな温かみのある演奏がとてもいいです。MHSレーベルはおもにヨーロッパのレーベルから出たレコードをアメリカ国内で出していたのですが、これはMHS独自の製作盤。
※本日のアップはこれで終了です
- 2020-12-21 22:32
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Herb Wiedoeft's Cinderella Roof Orchestra, etc.- ハーブ・ウィードーフズ・シンデレラ・ルーフ・オーケストラ、etc. - "TOE TAPPIN RAGTIME"
USA / LP / Mono / Folkways RBF25 / Rec 1920s, 30s / Pub 1974
ジャケットシュリンク入り、レーベルひげ少々、盤極浅い擦れわずか、インサートしみ少々
Jacket
4 / Disc
4 / Sound
4 3800 yen
■デイヴ・ジェイセンによるラグタイムのバンドもの編集盤。
本来ピアノのために書かれたラグタイムを中・小のバンド編成のアレンジに取り込んだ作品を希少なSPでよってまとめた一枚。いわゆるダンス・バンドによる解釈とジャズ・バンドによる解釈で裏表の面を分けています。歴史的にはラグの楽譜が出る前からミリタリー・バンドなどで演奏されていたようで、録音もピアノ・ラグタイムより古くからあります。(ピアノはロールがありましたので、録音は遅れました)。1920年代アコースティツク期のダンス・バンドに夢中な方には是非聞いていただきたい最高のアーリー・ダンス・バンドのラグがたっぷり聞けます。なんと!!ラグ・バンジョーのハリー・レッサーの「LOLLYPOPS」がバンド・アレンジで本人の演奏ありで収録。こりゃスゴイ。ニューオーリンズの黒人ジャズ・バンド、フェイト・マラブルの、ロイ・バージー「Pianoflage」のジャズ・バージョン、アール・フラー楽団の木琴ラグ・バンド、ラストには40年代ボブ・ザーク楽団の、ラグ回顧スウィングナンバーもあり、これがまたムチャクチャカッコいい。盤おこしはヤズーのニック・パールズで音もばっちり。【曲】「Herb Wiedoeft's Cinderella Roof Orchestra / Maple Leaf Rag」「Gene Rodemich's Orchestra / Tenth Interval Rag」「Fate Marable's Society Syncopators / Pianoflage」「Vic Meyers And His Orchestra / Springtime Rag」「Earl Fuller's Rector Novelty Orchestra / Pork And Beans」「Vincent Lopez' Hotel Pennsylvania Orchestra / Gloria」「Guy Lombardo And His Royal Canadians / Cannonball Rag」「Rosario Bourdon & His Orchestra / Ginger Snaps」「Arcadia Peacock Orchestra Of St. Louis / Dog On The Piano」「Tuxedo Orchestra / Lolly Pops(試聴)」「Hitch's Happy Harmonists / Nightingale Rag Blues」Hitch's Happy Harmonists / Catarac Rag Blues「Jimmie Johnson's Jazz Boys / Carolina Shout」「Bennie Moten's Kansas City Orchestra / Goofy Dust」「Clarence M. Jones And His Wonder Orchestra* / The Arm Breaker」「Bob Zurke & His Orchestra / Hobson Street Blues(試聴)」
※本日のアップはこれで終了です
- 2020-12-18 22:58
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Roy Bargy- ロイ・バージー - "PIANO SYNCOPATORS"
USA / LP / Mono / Folkways RBF RBF35 / Rec early1920s / Pub 1978
ジャケットシュリンク入り、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか、インサートきれい
Jacket
4 / Disc
4 / Sound
4 3680 yen
■20年代のピアノ総合職人、ロイ・バージー。SP盤だけでなくピアノ・ロールも収めたフォークウェイズの編集盤。
ジャズ映画『King Of Jazz』にも出演したラグタイムPの作曲家でプレイヤーのロイ・バージー。最初は無声映画の伴奏からはじめ、後にシカゴのピアノ・ロールの会社で働いたという根っからのピアノ演奏プログラマー(クラシックの演奏家ではなく、いまでいえば色んな人のオリジナルの曲をデータ化するような作業をしていたのでこういう言い方が一番いいかと)。その腕を買われ、最初のダンス・バンド、アイシャム・ジョーンズやホワイトマンの元でも演奏。20年代にヴィクターから数枚のラグタイム・ナンバーを発表、どれもラグ研究家に賞賛されている名作ばかり。本作は22年の代表曲「ピアノフラージュ」を皮切りに、AにはSP盤の音源を中心に、Bはピアノ・ロールを収録した全17曲のフォークウェイズ盤。監修はこのジャンルNo1の研究家で、ピアニストでもあるデイヴ・ジェイセン。ラグタイムですから決まったフォームはもちろんあり、ですがそれをキープしつつも無限のひろがりを感じさせる曲ばかり。【曲】「Pianoflage(Piano Roll)」「Pianoflage」「Knice and Knifty」「Justin-Tyme」「Sunshine Capers(試聴)」「Rufenreddy」「Jim Jams」「Jim Jams(Piano Roll)」「(Piano Roll)」「(Piano Roll)」「(Piano Roll)」「Omeomy(Piano Roll)」「Sweet and Tender(Piano Roll)(試聴)」「A Blue Streak(Piano Roll)」「Slipova(Piano Roll)」「Ditto(Piano Roll)」「Knice and Knifty(Piano Roll)」「Sunshine Capers(Piano Roll)」「Knice and Knifty(Piano Roll)」「Behave Yourself(Piano Roll)」
※本日のアップはこれで終了です
- 2020-12-07 22:27
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Ignacy Jan Paderewski, Arthur Schnabel, etc.- イグナツィ・ヤン・パデレフスキー、アルチュール・シュナーベル、etc. - "BEETHOVEN : SONATA NO.14 MOONLIGHT"
USSR / LP / Mono / Melodiya M1049011001 / Rec 1926-1972 / Pub 1980
ジャケット擦れ少々、表裏シール、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 3980 yen
■7人の名ピアニストが弾いた"月光ソナタ"を収録した一枚。
パデレフスキー、シュナーベル、バックハウスなど20世紀を代表する7人のクラシック・ピアニストがベートーベンの月光ソナタを弾いた歴史的音源集。パデレフスキーとハンガリーの女性ピアニスト、アニー・フィッシャーの二人のみが全三楽章収録。なんでしょう、ノイズとかハイファイとか、全く関係ないですね。この異形の、信じられないほどいい曲に惚れ込んだ世紀の名手たちの演奏を、ただひたすら聞けるという一枚。26年から72年までの録音。【曲】「Ignacy Jan Paderewski」「Arthur Schnabel / 1st Mov(試聴).」「Heinrich Neuhaus / 1st Mov.(試聴)」「Alfred Brendel / 2nd Mov.」「Annie Fischer」「Vladimir Sofronitsky / 1st Mov.」「Wilhelm Backhaus / 3rd Mov.」
- 2020-12-06 21:55
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Yvonne Loriod- イヴォンヌ・ロリオ - "OLIVIER MESSIAEN - EIGHT PRELUDES / FOUR STUDIES IN RHYTHM"
USA / LP / Stereo / MHS 1069 / Rec 1968 / Pub early1970s?
コーティング・ジャケット擦れ極わずか、色あせ少々、レーベルひげ無し、盤擦れほぼ無し
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 2980 yen
■仏の作曲家メシアンのピアノ曲を2作収録した一枚。
一瞬ラヴェルの、聞いた後の感動が約束されている不安な出だしが始まったかと思いきや、獣の血を輸血したように勘と反射神経が働きつつ、バリエーションのバランスからしても常人には想像もつかない天才と思わせる8曲の前奏曲集。20歳の時の曲だそうです。7曲目(試聴)はほんとに驚き。ビックス・バイダーベックの「In A Mist」を逆輸入したような曲。音を聞くと色が見えるという共感覚の持ち主のメシアンの本領発揮は次の4曲のリズムの実験曲集にあらわれているのでは。雹が屋根に降るようなバラバラした音を紡いだ曲が特に印象深いです。ピアノは奥さんのイヴォンヌ・ロリオで、このキリっとしたタッチから、メシアンとの深い心の通じ合いも感じさせます。
- 2020-12-02 23:14
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Arthur Fickenscher(P), Caryl Porter(Sop), etc.- アーサー・フィッケンシャー、キャリル・ポーター、etc - "FICKENSHCER : WILLOWWOOD / FROM THE SEVENTH REALM"
USA / LP / Mono / Music Library Recordings MLR7020 / Rec early50s? / Pub late50s?
ジャケット擦れわずか、上下部取り出し口小縁裂け、レーベルひげ無し、盤擦れほぼ無し
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 6980 yen
■アメリカの作曲家アーサー・フィッケンシャーの、恐らくは唯一のレコーディング音源。
アメリカの作曲家アーサー・フィッケンシャー(1874-1954)。チャールズ・アイヴズとほぼ同じ時代を生きたものの忘れ去られ、作品も少なく、調べてもCDすら見つからず(Wikipediaによれば本作の2作品が録音されたとあるので、ほんとにこの録音のみかもしれません)、今では全く聞かれていないようなのですが、アメリカの作曲家で最も無視された天才、とライナーにあるとおり、ひとたび聞けば心わしづかみにされるような一枚。現代音楽のコアなファンには、微分音音楽のパイオニアとして知られる人なのだそう。さてこのレコードは、歌曲"Willow Wood"とピアノ五重奏"From The Seventh Realm"が、AB面それぞれ逆に収録されたもの二種が存在します。恐らくは二枚の10インチを一枚のLPにしたものが二種類あるんだと思います。まずA面の歌曲集"Willowwood"は1906年の作で、大人になってからの初めての作だそう。LP片面に渡る歌曲ですが、単一楽章で、試聴の感じのガレージで録音したような古めかしい歌と演奏がじわーと滲んでいくような作。裏面"From..."はフィッケンシャー自身がピアノを弾いたピアノと弦楽四重奏の室内楽。フィッケンシャーは、パーシー・グレインジャーと親友で、『...7th Realm』はグレインジャーに捧げられたものなのだそう。"バッハからブラームスまでの音楽を学んだ。私の音楽語彙は、それより新しい作曲家から影響は受けていない"と以前入ったもう一種の盤のライナーにあるように、涙が出るような古風なアンサンブルが、静かにピアノ中心に調和を乱し始め、多少のテンションのアップダウンはあるものの、また調和したり、乱れたり、緊張感をともなって20分以上、ゆるやかに続きます。アイヴズの"Unanswered Question"とギャヴィン・ブライアーズの"Sinking Of Titanic"を繋ぐまぎれもない傑作。試聴はB→Aです。
※今日のアップはこの一枚です
- 2020-11-30 22:25
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Ross Pratt- ロス・プラット - "PIANO WORKS OF NICOLAS MEDTNER"
USA / LP / Stereo / Yorshire 27001 / Rec 1966 / Pub late60s
ジャケット擦れわずか、背部ほころび少々、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■ロシアの作曲家メトネルのピアノ作を収録した一枚。
ロシアの作曲家ニコライ・カルロヴィチ・メトネル(1880-1951)。ロシア以外では録音されることも少なく知名度もさほどだったものの、最近になり再評価の機運が高まり演奏されるようになったといいます。6人組やストラヴィンスキーが活躍していた頃のパリにいたそうですが、ブラームスやドイツロマン派の路線で生涯ピアノ曲を作曲した彼はパリになじめずイギリスへと渡り、その地であの
ソラブジ等の支援を受け音楽を続けたのだそう。穏やかで慎ましい曲もあるのですが、ソラブジが支援したというのがわかるような超絶技巧を要するエネルギー溢れる曲が特にスゴイ。20年以上作曲を続けた代表作『Fairy Tale』から6曲、『Forgotten Melodies』から2曲、3曲からなる『Three Hymns In Praise Of Toil』を収録。カナダ人ピアニスト、ロス・プラットの情熱的な演奏で、モントリオールでの録音。【曲】「Fairy Tale In Bb Minor, Op. 20 No. 1」「Danza Grazioso, Op. 38 No. 2 (From "Forgotten Melodies")」「Fairy Tale In F Sharp Minor, Op. 51 No. 5(試聴)」「Three Hymns In Praise Of Toil, Op. 49(「Before Work」「At The Anvil」「After Work」)「Canzona Serenata, Op. 38 No. 6 (From "Forgotten Melodies")」「Fairy Tale In E Minor, Op. 14 No. 2 ("March Of The Knights")(試聴)」「Fairy Tale In A Major, Op. 51 No. 3 ("Cinderella And Ivan The Fool")」「Fairy Tale In F Minor, Op. 26 No. 3」「Fairy Tale In B Minor, Op. 20 No. 2」
※本日のアップはこれで終了です
- 2020-11-30 22:19
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Jim Jackson, El Watson, Ishman Bracey, etc.- ジム・ジャクソン、エル・ワトソン、イシュマン・ブレイシー、etc. - "FILLIN' THE BLUES"
USA / LP / Stereo / Herwin 205 / Rec 1928 to 30 / Pub 1973
ジャケット擦れわずか、しみ少々、レーベルひげ極わずか、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 3800 yen
■ハーウィン・レーベルから、カントリー・ブルース、ピアノ・ブルースのレア選集。
24年に自主レーベルとしてスタート、30年まで、ヒルビリー、カントリー・ブルース、ゴスペル等をリリースしたハーウィン。それから30年以上たった後に、コレクター&研究家バーナード・クラツコが、ヤズーやオリジンの面々とともに再始動、こだわりの編集盤をリリースした、この手の中でも最もコアなレーベルの一つ。これはなんと、原盤自体のレア度で選んだ、という一枚。しかし、最も無名なものの中にいい音楽が潜んでいる場合が多い、と但し書きがあって、これも内容は心配ございません。A面はギター系、ジャグ・バンド、ハーモニカ・ブルース、B面はピアノ・ブルースを収録。「Cow Cow Blues」は別テイクだそう。【曲】「Hesitation Blues / Jim Jackson(試聴)」「John Henry - part 2 / Furry Lewis」「Last Chance Blues / Cannon's Jug Stompers」「The Rooster Crowing Blues」「Narrow Face Blues / Washboard Walter」「Insurance Man Blues」「It's Tight Like That / Slim Bartin And Eddie Mapp(試聴)」「Sweet Bunch Of Daisies / El Watson」「Cow Cow Blues / Cow Cow Davenport(試聴)」「Struttin' The Blues」「Corinne Corinna Blues / James 'Boodle It' Wiggins」「Gotta Shave 'Em Dry」「Piano Kid Special / Piano Kid Edwards」「Give Us Another Jug」「Bust Blues / Ishman Bracey」「Louisiana Bound / Charley Taylor」「Too Damp To Be Wet」「Where My Shoes At?」
- 2020-11-22 21:57
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Butterbeans And Susie- バタービーンズ&スージー - "DADDY'S GOT THE MOJO"
Denmark / LP / Mono / Swingtime BT2009 / Rec 1924-30 / Pub 1989
ジャケット擦れわずか、しみ少々、レーベルひげ無し、盤擦れほぼ無し
Jacket
3.5~4 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■夫婦のジャズ・ブルース・デュオ、バタービーンズ&スージーの初期音源集。
1910年代にキャリアをスタートさせた、男と女が歌で掛け合うデュオのはしりと言える二人組、バタービーンズ&スージー。これは彼らの初録音の頃から30年までの音源をまとめた一枚で、特にジャンプ、ホンカー系のほんとにいいレコードを出してきたスウィングタイム・レコードから。キング・オリバーとクラレンス・ウィリアムスがバックを付けた最初期のナンバーがまずびっくりするほどいい曲。ブラインド・ウィリー・マクテルもカバーした「A To Z Blues」、また、あの「カナディアン・サンセット」を作ったエディ・ヘイウッドがピアノ伴奏を務めるナンバーが多く驚き。調べたところヘイウッドは既にこの時代ベッシー・スミスなんかと共演していたそうです。クラシック・ブルース・シンガー風の雰囲気の伴奏に二人の楽しいデュエットのナンバー中心の全16曲。【曲】「Kiss Me Sweet(試聴)」「Mama Stayed Out The Whole Night Long」「Construction Gang」「A-Z Blues」「My Daddy Got The Mojo, But I Get The Say-So」「Da Da Blues」「Gonna Make You Sorry」「Tain't None Of Your Business」「Been Some Changes Made」「Watch Your Step」「Gonna Start Lookin' For A Man To Treat Me Right」「Put Your Mind Right On It(試聴)」「What It Takes To Bring You Back」「Times Is Hard」「Elevator Papa, Switchboard Mama」「Papa Ain't No Santa Claus」