- 2021-03-01 21:58
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Gabriel Tacchino- ガブリエル・タッキーノ - "FRANCIS POULENC : SUITE FRANCAISE / MOUVEMENTS PERPETUELS....."
France / LP / Stereo / EMI 2C009-73134 / Rec 1968 / Pub 1982
見開きコーティング・ジャケット擦れ極わずか、内側きれい、レーベルひげ無し、盤擦れほぼ無し
Jacket
4 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■短く簡潔にまとまったプーランクのピアノ曲を24曲収録した一枚。
フランス6人組の一人で、20世紀の新鮮な音のみならず、モーツァルトを深く愛したということから察せられる親しみやすい作品も多く残したフランシス・プーランク(1899-1963)。これは彼のピアノ曲、組曲を収録した一枚。曲でいうと、2分前後の短くコンパクトにまとまった曲を24収録しています。基本、非常に親しみやすく聞きやすい曲が多いのですが、一曲一曲の世界観の違い、幅広さに驚きます。宮廷音楽の近代版のような曲、バルトークなどを思わせる民俗音楽的なモーダルな曲、80年代のチェンバー・ロックやニューウェーブに直結するムードの曲、子供のための練習曲のようなもの、あきらかにブギウギを意識したマッドなナンバー、もうリチャード・クレイダーマンのようなイージー・リスニング風の曲などなど....演奏はプーランクの唯一の弟子だったフランス人ピアニスト、ガブリエル・タッキーノ。オリジナルは68年、これは82年のリイシュー。
- 2021-02-28 22:21
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Waldir Azevedo- ヴァルジール・アゼヴェド - "UM CAVAQUINHO ACONTECE"
Brazil / LP / Mono / Continental 1-01-405-004 / Rec 1960 / Pub 1970s
ジャケット円状の擦れ少々、上部右側縁裂け、レーベルひげ極わずか、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■ブラジルを代表するカバキーニョ奏者ヴァルジール・アゼヴェドのソロ・アルバム。
卓抜したカバキーニョ奏者で、ショーロの大クラシック「Brasileirinho」やバイヨンの名曲「Delicado」を作曲した大作曲家ヴァルジール・アゼヴェド。これは60年のソロ・アルバムの70年代リイシュー。2曲歌入りのナンバーあり、他はすべてカバキーニョのソロ。小編成の素朴なショーロからイージー・リスニング的なグループ編成のものまで上の二曲も含めて全12曲収録。もちろんテクニックは文句なし、しかし達観したようなリラックスなムードがなんともいい一枚。【曲】「Delicado」「Contando Tempo」「Pedacinhos do Ceu(試聴)」「Carioquinha」「Sonhos de Crianca(試聴)」「Na Baixa do Sapateiro」「Brasileirinho」「Catete」「Meu Tempo de Crianca」「Ve se Gostas」「Queira me Bem」「Amigos de Samba」
※本日のアップはこれで終了です
- 2021-02-10 23:16
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Lightnin Hopkins, Joe Turner And Pete Johnson, etc.- ライトニン・ホプキンス、ジョー・ターナー&ピート・ジョンソン、etc. - "BLUES 'N TROUBLE VOLUME 2"
USA / LP / Stereo / Arhoolie F1012 / Rec early60s / Pub 1970s
ジャケットシュリンク入り、レーベルひげ少々、盤浅い擦れ少々
Jacket
4 / Disc
3.5~4 / Sound
3.5~4 2980 yen
■錚々たるブルースマンが顔をそろえたオムニバス。すべてこれでしか聞けないナンバー。
戦前ブルース、ヒルビリー、ケイジャン、テックスメックス、民俗音楽等のSP編集盤だけでなく、ヤズーにブルーグースがあったように、錚々たるブルースマンが新緑アルバムをリリースしていた西海岸のアーフーリー・レコード。これは、50年代以降にアーフーリーにレコードを残したブルースマンを中心にしたオムニバス第二集で、後のCDをのぞけば全曲これでしか聞けないナンバー(テイク違いものもあり)が選ばれた一枚。ライトニン・ホプキンス、リル・サン・ジャクソン、ジョー・ターナー&ピート・ジョンソンといったビッグネームから、このレーベルに名盤を残したブラインド・ジェイムス・キャンベルの未発曲、幻のザディコ・アコーディオン奏者ポール・マクジールなどなど収録。【曲】「Lightning Hopkins / Wine Drinking Woman(試聴)」「Guitar Slim & Jelly Belly / Yellow-Brown Woman」「Little Son Willis / Nothing But The Blues」「Blind James Phillips / Night Is Falling(試聴)」「Lil' Son Jackson / Bad Whiskey Bad Women」「Joe Turner & Pete Johnson / B & O Blues」「Mercy Dee / Sugar Daddy」「Big Joe Williams / Little Machine」「Paul McZiel Zydeco Band / I'm Sad And I'm Blue(試聴)」「Blind James Campbell / Sittin' Here Drinking」「Robert Shaw / Turn Loose My Tongue」
※今日のアップはこの一枚です
- 2021-02-07 20:00
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Domaine Musical Ensemble, Pierre Boulez(Cond.)- ドメーヌ・ミュジカル・アンサンブル、ピエール・ブーレーズ(指揮) - "SCHOENBERG : SERENADE OP 24"
USA / LP / Stereo / Everest 3175 / Rec 1962 / Pub 1970s
ジャケット擦れわずか、裏面小はがれ、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3~3.5 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■シェーンベルクの室内楽『セレナード』。
シェーンベルク(1874-1951)が20年から24年の間に作曲した室内楽作『セレナード』を、ブーレーズ指揮の仏の室内楽団が演奏した一枚。12音技法の様々な実験をしていた頃のシェーンベルクの作品で、唯一歌の入る第4楽章が12音で作られているのだそう。クラ、バスクラ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ギター、マンドリンのセプテットによる全7楽章。快活な2ビートのリズムで奏でられる、それぞれの楽器の肉感的な演奏に言葉を無くす第一楽章「マーチ(試聴)」、スローな出だしから結びに向けてめくるめくドラマが展開される「メヌエット」、12ではなく11音で作られていると言う「変奏」、唯一バリトンの歌が入る「ペトラルカのソネット」は、原詩の構成のせいで生じるずれを表現の一つにしたというナンバー。全曲中最もポップな印象を受けるワルツの「舞踏の情景」、音列を使わずフリー・スタイルで作曲された柔らかな「無言歌(試聴)」、ラストの「フィナーレ」は最初の「マーチ」をすっきりと再演した曲で、全てをまとめる役割を果たすナンバー。
- 2021-02-05 00:10
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Johnnie Lee Wills- ジョニー・リー・ウィルス - "THE BEST OF JOHNNIE LEE WILLS"
USA / LP / Mono / Crown CLP5565 / Rec 1960s / Pub 1965
ジャケット擦れわずか、レーベルひげ極わずか、盤極浅い擦れわずか
Jacket
4 / Disc
4 / Sound
4 2980 yen
■ボブ・ウィルスの弟、ジョニー・リーの65年のアルバム。
34年からのテキサス・プレイボーイズのオリジナル・メンバーで、41年には既に自分のバンドで録音を始めたウエスタン・スウィング界随一のフィドラー&シンガー。これはそんなブームもだいぶすぎ、ロックンロールの爆発も鎮火したころにだされた65年のアルバムで、Wスウィングとかそういうのを忘れて聞いてもらいたい素晴らしい一枚。ベスト盤のようなタイトルですがオリジナル・アルバムです。異様に野太いカントリー・バラード、ジャイヴな歌もの、ジャジーなジョニー・レイ風のスローR&Bに加え、もしかするとジョニー・リーは全く関係していないかもしれない、スピーディ・ウエストのようなスティールギター曲、多分西海岸のR&B系セッション・ミュージシャンがさらっとやってると思われるムチャクチャカッコいいR&Rインストなどなど、おれらジャンルで音楽やってんじゃねえズラ!という声が聞こえてきそうな、バップ、R&R、カントリーごちゃ混ぜの内容。クラウンやキング特有の曲による音質の上下ありますがそれがまたこの盤の中身そのまま。【曲】「Your Love For Me Is Losing Light」「Blub Twist」「Milk Cow Blues」「I Wish Your Picture Was You」「Travelin'(試聴)」「Slush」「I Won't Cry Tomorrow」「Why Do I Love You(試聴)」「Red Dress She Wore」「Too Soon To Worry」
※本日のアップはこれで終了です
- 2021-02-01 20:19
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Yvette, Toquinho, Chico Buarque, etc.- イヴェット、トッキーニョ、シコ・ブアルキ、etc. - "PARAMOUNT - TEMPLO DA BOSSA"
Brazil / LP / Mono / RGE 3206015 / Rec 1960s / Pub 1980s
ジャケット擦れわずか、しみ少々、レーベルひげ無し、盤擦れほぼ無し、Bラストの最後の方にプツ音でるスクラッチ
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
3~3.5 2480 yen
■ボサノヴァの殿堂パラマウント劇場での歴史的名演を収録した一枚。
60年代中期、歴史的名演を数多く生み、後のスターたちが羽ばたいた、ボサノヴァの殿堂的ホール、サンパウロのパラマウント劇場。これはそこで開催されたライブ音源からいいものを選りすぐったシリーズの中の一枚。トッキーニョ、エドゥ・ロボ、ボサ・ジャズ・トリオ、女性シンガー、イヴェット等々12曲収録。静かな歌と演奏の中に火のように熱い精神が見えます。なんと自由な空気なのでしょうか。名盤。オリジナルは66年、これは80年代のリイシュー。【曲】「Yvette / Preconceito」「Toquinho / So Tinha De Ser Com Voce(試聴)」「Vivo Sonhando」「Chico Buarque / Pedro Pedreiro」「Cesar Roldao Vieira / Sem Deus Com A Familia」「Bossa Jazz Trio / Maria Moita」「Paulinho Nogueira & Toquinho / Onde Esta Voce」「Yvette / Cancao Do Amanhecer(試聴)」「Toquinho / Primavera」「Chico Buarque / Sonho De Um Carnaval」「Cesar Roldao Vieira / Ze Do Trem」「Walter Santos / Amanha」「Edu Lobo & Yvette / Aleluia」
※本日のアップはこれで終了です
- 2021-02-01 20:16
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Alayde Costa, Zimbo Trio, Yvette, etc.- アライジ・コスタ、ジンボ・トリオ、イヴェット、etc. - "OS GRANDES SUCESSOS DO PARAMOUNT"
Brazil / LP / Mono / RGE 3206018 / Rec 1960s / Pub 1980s
ジャケット擦れ少々、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■ボサノヴァの殿堂パラマウント劇場での歴史的名演を収録した一枚。
60年代中期、歴史的名演を数多く生み、後のスターたちが羽ばたいた、ボサノヴァの殿堂的ホール、サンパウロのパラマウント劇場。これはそこで開催されたライブ音源からいいものを選りすぐったシリーズの中の一枚。ビーチボーイズとゴスペル・カルテットが合体したようなコーラスを従えたアライジ・コスタの一曲目にまずビックリ。三人とも豪快なジャズ・ボッサを聞かせるジンボ・トリオ、ジョアン・ジルベルトの師匠と言われる、吟遊詩人のようなワルテル・サントス、ボサノヴァの祖の一人オスカー・カストロ・ネヴィスの九重奏団によるムード・ミュージックなどなど多彩な内容。オリジナルは60年代、これは80年代のリイシュー。【曲】「Alayde Costa With Os Titulares Do Ritmo / Onde Esta Voce」「Zimbo Trio / Garota De Charme」「Yvette / Desencanto」「Walter Santos / Diz(試聴)」「Yvette / Preciso Aprender A Ser So(試聴)」「Alaide Costa / Morrer De Amor」「Zimbo Trio / Balanco Zona Sul」「Maria Lucia / Malandro quando Morre」「Oscar Castro-Neves / Azul Triste」「Yvette / Dorme」「Bossa Jazz Trio / Zero Hora」
- 2021-01-25 20:48
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Los Indios Tabajaras- ロス・インディオス・タバハラス - "WALTZ OF THE FLOWERS"
Japan / LP / Stereo / Victor SHP5541 / Rec 1964 / Pub 1964
見開きコーティング・ジャケット擦れわずか、内側きれい、レーベルひげわずか、盤極浅い擦れわずか、帯きれい
Jacket
3.5~4 / Disc
4 / Sound
4 2480 yen
■ブラジルのギター・デュオ、ロス・インディオス・タバハラスがクラシックを演奏した一枚。
64年、ガット・ギターの静かな爪弾きで演奏したインスト・ナンバー「Maria Elena」が大ヒットしたブラジルのギター・デュオ、ロス・インディオス・タバハラス。その「Maria Elena」を想像して聞きはじめるとびっくり、アルバム全てクラシックを取り上げた一枚。彼ららしい深い海の底のような音色と彼らとは思えないものすごいテクニックも織り交ぜ、チャイコフスキー、ショパン、タレガ、バッハ等を自分たちのアレンジで演奏。日本盤見開きジャケット。【曲】「Waltz Of The Flowers」「Valse In C-Sharp」「Recuerdos De La Alhambra」「Flight Of The Bumble Bee」「Minute Waltz」「Fugue No. 3 ("From The Well-Tempered Clavier")(試聴)」「Ritual Fire Dance(試聴)」「Fantaisie-Impromptu (C-Sharp Minor, Op. 66)」
- 2021-01-03 22:12
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Jose Echaniz- ホセ・エチャニス - "BACH - 15 TWO PART INVENTIONS / 15 THREE PART INVENTIONS"
USA / LP / Stereo / MHS 611 / Rec 1960s / Pub 1965
ジャケット擦れ少々、レーベルひげ極わずか、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 2680 yen
■キューバのピアニスト、ホセ・エチャニスがバッハのインベンションを弾いた一枚。
1905年ハバナ生まれ、14歳でデビュー、ティーンの頃には米、欧など世界を演奏旅行、その後も演奏を続け、教育にも携わった世界的ピアニスト、ホセ・エチャニス。A面は、15曲の『二声のインベンション』、B面は同じく15曲の『三声のインベンション(シンフォニア)』を収録。下のリパッティの後に聞いたのですが、聞いているとへとへとになってしまうリパッティとだいぶ違って、おだやかでおおらかな温かみのある演奏がとてもいいです。MHSレーベルはおもにヨーロッパのレーベルから出たレコードをアメリカ国内で出していたのですが、これはMHS独自の製作盤。
※本日のアップはこれで終了です
- 2020-12-21 22:30
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Barack Omondi, Jimmy Amukamua, Wilson Labso, etc.- バラク・オモンディ、ジミー・アムカムア、ウィルソン・ラブソ、etc. - "AFRICAN ACOUSTIC VOL. 2 - KENYA DRY ... TOWN & COUNTRY GUITAR 1950-1965 "
USA / LP / Mono / Original Music OMA110 / Rec 1960s / Pub 1988
ジャケット擦れ少々、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか、極表層のスクラッチわずか
Jacket
3.5~4 / Disc
3.5 / Sound
4 4980 yen
■ジョン・ストーム・ロバーツによるケニアのギター音楽(ドライ)集。
ケニアの様々な地域のギターを中心とした音楽を集めた一枚。‘Dry’というのがつまりギター音楽の事で、ここでは田舎と都会という両地域から音源が編集されています。言語も決してスワヒリ語だけではなく、表面にはスワヒリ以外の言語の地域のナンバーを収めています。各曲に詳しい解説が裏に出ていますので、非常に文献的価値もある一枚になっています。A1、Barak Omondi & Party「Mary Languages」明るい調子のワン・コードのフィンガー・ピッキング・ギターにオーガニックな打楽器とボーカルがのるナンバー。ギターは若干ですがスラッキー・ギターの雰囲気。すでに素晴らしい…。A2.jimmy Amukamua「Khukhava Minyinzi」はアップテンポのナンバーで、こちらもハイポジションで早いシーケンサーのようなフレーズを反復するループした音楽のようなギター伴奏に2声のハーモニー・ボーカルがのります。(dirty Projectersとかに近い感覚)、A3.wilson Labso & Party「Kigyokte」これもワン・コードのフィンガー・ピッキングのリフに打楽器が入るナンバー。アメリカのいわゆるギター・リック風なフレーズを永遠に反復!a4.john Oriem & Brothers。ここに来てはじめてコード・カッテイングが出ました。しかもバンジョーだそうです。のりは4ビートのジャイブで、これは非常に珍しいナンバー。ボーカルもアメリカのコーラス・グループのよう。A5、Peter Kimuri & Patrick Toy Rodger「Kirinyaga」、A6.elijah Ishmael「Jumbee Nipeleke Kwetu」は男女の混成ボーカルでソプラノ・サックスなども入りカリブ海の雰囲気、A7humpty Eshitool「Jirani Na Waganga」ファンタの瓶も代表的な打楽器、これはそしてサブ・トーンのクラリネットの演奏もスゴイです。A8、これはかなりニューオリンズ・ジャズとかを彷彿させる演奏ですが、エレキ、クラリネット、打楽器などのバンド編成の演奏。こりゃスゴイ!裏面ではスワヒリ語圏の町の音楽をまとめたサイド。ほとんどカントリー・ブルースのような最高なWayo Trio With Fundi Konde「Sitakweda Tena Dar Es Salaam」、60年代のナイロビのコーラススタイルの典型が聞けるというJoseph Ndalo & Danielの「Nikuelezeje?」、そしてコンゴから流入したキューバのSpからの影響が伺えるというラテンに影響されたDaniel Katugaの「Ewe Nyota Zuhura」、これはもろにキューバの影響だというNairobi City Five「Wekundu Si Hoja Lily」等等収録です。素晴らしいアフリカン・ギター・ミュージック。やはり全ての音楽の源がここにあるのでしょうか。いずれにせよ素晴らしい。試聴はB1、B2で、W. John Ondolo「Tumshukuru Mungu」、Wiliamu Osale「Usimalize Mali」。
- 2020-12-21 22:27
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Ombiza Charles, Orchestra Ok Jazz, etc- オムビザ・チャールズ、オーケストラ・オーケー・ジャズ、etc. - "THE SOUND OF KINSHASA GUITAR CLASSICS FROM ZAIRE"
USA / LP / Mono / Original Music OMA102 / Rec early60s / Pub early1980s
ジャケット擦れわずか、色あせ少々、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れわずか
Jacket
3.5 / Disc
4 / Sound
4 3980 yen
■ジョン・ストーム・ロバーツによるザイール(コンゴ)のギター音楽集。
アフリカの赤道のほぼ中心に位置するコンゴ。ロバーツによれば、キューバのソン等の78回転盤から影響を受けてそれを元々あった民族音楽と融合させながらスタイルを再構築していったよう。その長い年月での西洋との音楽のピンポンが余計に面白いキャラクターを作り出しているとの事。当然中味は説明なしでも相当に面白い。ザイール・ギターから、マルチニークのビギンから影響を受けた曲等等、これは民族音楽でなくて、ザイールのポップ・ミュージックですね!!!トレモロのエレキがいいアフロ・キューバンなオーケストラ・アフリカン・ジャズ、催眠的なギターに、全くジャズじゃないサックスがいいケイルWオーケストラ等等、いわゆる全部が全部モダンになる前のいい塩梅でアフリカと西洋が混ざった時期の音源。一曲だけこのジャンルのパイオニア、ヒュー・トレイシーの録音曲あり。【曲】「Ombiza Charles / Masida Ngalina」「Orch. A.H. Depalo / Etoile Des Neiges」「Nino With Orch. Rockamambo / Mickey Me Queiro」「Orch. African Jazz / Mokozi Ya Mboka(試聴)」「Franco With Orch. OK Jazz / Bomboko Awuti Na New York」「Kale With Orch. OK Jazz / Tika Nedeka No Te」「Rochereau With Orch. African Fiesta / Madina」「Mujos With Orch. OK Jazz / Finga Mama Munu」「Ngwalau Michel With Orch. African Fiesta / Limbisa Ngai」「Jojo With Orch. OK Jazz / Komokosaka Te Na Basi」「Depiano With Orch. Beguen Band / Christina」「Dr. Nico With Orch. African Fiesta / Kiri Kiri Mabina Ya Sika(試聴)」「Orch. Empire Des Bakuba / Ya Yongo」
- 2020-12-10 00:46
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Karel Husa(Cond.), University Of Michigan Symphony Band- カレル・フサ(指揮)、ミシガン大学交響楽団 - "KAREL HUSA - APOTHEOSIS OF THIS EARTH / MUSIC FOR PRAGUE 1968"
USA / LP / Stereo / Golden Crest CRS4134 / Rec 1971,74 / Pub 1974
ジャケットシュリンク入り、レーベルひげ無し、盤擦れほぼ無し
Jacket
4 / Disc
4 / Sound
4 2980 yen
■チェコ生まれで米に渡った作曲家カレル・フサの代表作二作を収録。指揮はフサ自身。
はじめパッパッと聴診器のように聞きこれはただ事ではないと思いながら、盤面の溝の異様さに要所と思われるところを試聴、するとアイヴズのユニバース・シンフォニーやリゲティのアトモスフェールと比べて何か吹っ切れてないなあ、と思ってしまいました。でも、最初からじっくり聞いてみて、それでも完全に聞いてはいないのですが、まるで印象が変わりました。これは、地殻のそのまた表層しか地球のことを知らない人間による、地球の解剖手術のような作ではないか。そう聞くとものすごく、このグロく騒然とした壮大なシンフォニーがリアルに感じられます。必ず無音みぞのところまで聞いてください。裏面は、作曲、指揮のカレル・フサの故郷プラハの改革運動、プラハの春を題材にした作。A面と同じジャンルのアヴァンギャルドな管弦楽。こちらはもうはっきりとした印象を持てないような、長大で複雑な作。騒音のような鋭利なラッパが噴出するところなどはボリュームを絞ってしまいました。土臭く、人間くさくもあり、それが重量級の塊で迫ってきて、聞いた後へとへとになります。今ではあまり聞かれてないかもしれない、ある時代の熱狂的な前衛的オーケストラに俄然興味を沸かせるような一枚。デトロイトから結構離れた町アン・アーバーにあるミシガン大学のオーケストラで、大学の構内にあるホールでの録音。試聴は一分過ぎまでA面、それからB面です。
※今日のアップはこの一枚です