- クラシックLP
![]() |
|

USA / LP / Stereo / Candide CE31002 / Rec 1968 / Pub 1968
ジャケットシュリンク入り、レーベルひげ極わずか、盤擦れほとんどなし
Jacket 4 / Disc 4 / Sound 4
■メシアンの鳥の作品三作を収録した一枚。
古来より人間が音楽を作る際、恐らく最もモチーフにされた動物は鳥だと思いますが、このフランス現代音楽を代表する作曲家メシアンは、最も愛情と熱意を注ぎ鳥の音楽を作った人。鳥類学者として世界中の鳥の鳴き声を採譜(日本に来たときの話すごい面白いです)し、また共感覚の一つ、色聴を持っていたことも有名。これは、彼の鳥にまつわる3作を収録したアルバム。ピアノと管弦楽の二作『異国の鳥たち(試聴)』『鳥たちの目覚め(試聴)』と、ソロ・ピアノ曲集『鳥のカタログ』から「ヨーロッパウグイス」を収録。ちなみに、鳥をイメージした音楽、とか、自作の鳥の鳴き声風のメロディ、とか、そういうのとはまったく違います。譜面にした実際の鳥の声をそのまま用い、鳥の世界から人間が聞くものに歩み寄った、という趣の音楽。ピアノはメシアンの奥さんで、メシアンのピアノと言えば彼女、のイヴォンヌ・ロリオ、そしてメシアン自身が製作総監督を担当。米ヴォックスが現代音楽をリリースするために始めたキャンディード・レーベルから。