- クラシック78rpm
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USA / 78rpm / Mono / Victor 15378 / Rec 1938 / Pub 1938
レーベルきれい、盤擦れわずか、ほぼ美品、12インチのカンパニー・スリーヴ
Jacket n/a / Disc 4 / Sound 4
■12インチSP盤。女性ハープシコード奏者イエラ・ペスと、ミッチ・ミラーのオーボエの一枚。
ローズマリー・クルーニー「Come On A My House」を始め、50年代以降、ポピュラーでも使われるようになったハープシコード。そのルーツがこの人、と言ってあながち大げさでもないというような人。オーストラリアで生まれアメリカに渡った女性ハープシコード奏者イエラ・ペス。後にコロンビアで並々ならぬ仕事をする(「カモナ...」のプロデュースも)ミッチ・ミラーは、30年代中期NYで彼女とバロック音楽のコンサートをたびたび開催。彼女は"レイモンド・スコット等のスタイルで、クラシックのハープシコード曲をスウィング化"することを考えていたそう。そしてミラーはイーストマン音楽校の同窓でもあったアレック・ワイルダーに彼女を紹介、ワイルダーはペスの家に通ってハープシコードの魅力を教わり虜となり、ペスが実現できなかった、ハープシコードを入れた室内楽ジャズ楽団、アレック・ワイルダー・オクテットを結成(ワイルダーの伝記より)。ミラーはそのオクテットのオリジナル・メンバーでもあります。これは38年で、4楽章からなるヘンデルのオーボエ・ソナタを演奏した12インチSP盤。どこか習作風の抑えた演奏、しんみりとしたメロディが静かに溢れる一枚。