- クラシックLP
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USA / LP / Mono / Walden 101 / Rec 1953 / Pub 1953
ジャケット表裏ともに擦れ少々、下部中央に縁裂け、レーベルひげ無し、盤浅い擦れ少々、きれい、プツと出る極小のスクラッチ少々
Jacket 3~3.5 / Disc 3.5 / Sound 3~3.5
■アーロン・コープランドの三つのピアノ作を収録した53年の一枚。
20世紀のアメリカを代表する作曲家アーロン・コープランド(1900-1990)。ユダヤ系ロシア人の両親のもとに生まれ10代で作曲を始め、21歳で渡仏しナディア・ブーランジェに師事。その後米に戻り本格的に創作を開始、36年、メキシコ民謡をもとにした管弦楽作『エル・サロン・メヒコ』で世界的名声を得ることに。本作は、伝記作家エドワード・ジャブロンスキと、あのバルトークの実の息子で、NYで録音エンジニアとして活躍したピーター・バルトークによって設立された自主レーベル、ウォールデンから、コープランドの3つのピアノ作を収録した53年の一枚。時代により創作の傾向が変っていく彼の3つの時代のものが収録されています。最初は短い中にも(と言っても6~7分ありますが)、うつろでいて太い芯のある独自のトーンが聞けるパリ時代22年の「Passacaglia」(試聴1曲目)。全部の曲にいえますが、正直、到底この世界を二分の試聴などに切り取れるわけございません。続いてアメリカなる音を追求していた頃30年の『Piano Variations』。テーマと20の変奏、そしてコーダの構成で、シンプルなテーマに徐々に命が吹き込まれるような、メロディがにょきにょきと育っていくような作。B面全てを占めるのは3楽章からなる41年の『Piano Sonata』。曲やメロディがイメージを喚起させるものではない、純粋に音の響きのみを楽しむ絶対音楽だとコープランドが位置づけている作品。試聴の2曲目です。演奏はアメリカ人ピアニスト、ウェブスター・エイトキン。53年オリジナル・レーベルDG、フラット盤。