- クラシックLP
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USA / LP / Mono / Unicorn UNLP1045 / Rec late50s / Pub late50s
ジャケット表裏擦れ少々、レーベルひげ一本のみ、盤擦れほとんど無し、美品、Bにプレスミスによる小突起、数回音に出ます、グラシンのスリーヴ付き
Jacket 3.5~4 / Disc 4 / Sound 4
■ヘンリー・カウエルの素朴な交響曲、ストリングス作品を収録した一枚。
現代音楽はあまり聞かない、でもヘンリー・カウエルだけは別、という方は結構いるのでは。有名なトーンクラスターのみならず、テルミン博士と新しい電子楽器を製作、ガーシュウィンやジョン・ケージを教え、民俗音楽マニアとして様々なコンピレーションも製作。さらにはチャールズ・アイヴズが一般に知られるようになったのはかなりの部分がカウエルのエディター(現音雑誌を作っていました)としての努力によるもの。そういうクラシック音楽の創作だけでない広範な活動、興味がカウエル独特の開かれた前衛性を生んでいると思います。これは彼のオーケストラ/ストリングス作品を収録した米ユニコーンからの50年代盤。『交響曲第十番』は53年作で、この盤で演奏している指揮者チャールズ・アドラー&ウィーン交響楽団のために書かれた作。「賛美歌」「フューギング・チューン」「"Comeallye"」「ジグ」「間奏曲」再度「フューギング・チューン」の6楽章で、民謡風のメロディが胸を打つ穏やかな作品。残り4作は全てストリングスのみの作。「賛美歌とフューギング・チューン第二番(B1)」「同第五番(B5)」。これがもう涙を誘う美しい作。18世紀のアメリカ植民地時代のメロディをもとにしたものなのだそう。「バラード」はフォスターなどに大きく影響を与えたスコットランド系のメロディを、「賛美歌...」にくらべ少しこじんまりと聞かせるナンバー。52年作のリズミックな演奏による「フィドル弾きのジグ」。ゆっくり流れる時間を感じてください。あのバルトークの息子で名エンジニアのピーター・バルトークのマスタリング。