- クラシックLP
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Czechoslovakia / LP / Stereo / Panton 8111 0082 / Rec 1980 / Pub 1980
コーティング・ジャケット表裏円状の擦れ少々、裏ジャケットに薄い書き込み、レーベルひげ無し、盤ほぼ新品同様
Jacket 3.5~4 / Disc 4 / Sound 4
■A面はマルティヌー、B面はシュルホフの、弦楽四重奏の協奏曲を収録したアルバム。
A面は、ドビュッシー、ルーセル等の印象派、仏6人組やストラヴィンスキー、さらにはジャズに影響を受けた作品を残したボフスラフ・マルティヌー(1890-1959)の『String Quartet With Orch.』。マルティヌーはバカラックに作曲を教えた人でもあり。さて本作、あまりにショッキングな三楽章。大声で所かまわず叫びたくなるような恐怖、人間が心の奥底に持ちながら蓋をしているものが噴出してくるような、本当のスリル。B面は、ジョン・ケージより先に初めて無音の作を出したり、あえぎ声の歌曲「ソナタ・エロティカ」etc..が知られ、また欧でも最も早くにジャズに注目したダダイスト、エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)で、『Concerto For Sting Quartet With Wind Orch.』。音楽をそれまでの姿、役目から解放することを考えたシュルホフならでは、しかし恐ろしく緻密に組み立てられた、グシャーという合奏が続く三楽章。人によってはレコードの聞き方が変わってしまうんじゃないかという内容。この試聴なんかで満足しないでほしい...。演奏はターリヒ四重奏団とズデニェク・コシュラー指揮チェコ交響楽団。