- クラシック/歌曲LP
![]() |
|

Germany / LP / Stereo / Wergo WER60073 / Rec 1975 / Pub 1975
コーティング・ジャケット表裏ともに円状の擦れ小、レーベルしみ小、ひげわずか、盤ピカピカです、擦れほぼ無し、インサート(英字解説、歌詞)折れ目少々
Jacket 3.5~4 / Disc 4 / Sound 4
■独のソプラノ歌手ロズウィータ・トレクスラーが、アイスラー、ルトスワフスキ、デッサウの歌曲を歌った独ヴェルゴ盤。
良質な現代音楽を熱心にリリースし続けるドイツのヴェルゴから、ドイツ人ソプラノ/メゾソプラノ、ロズウィータ・トレクスラーが、個人的にも親交のあった作曲家3人の歌曲を歌った一枚。まずはクルト・ワイル作品で有名な詩人ブレヒトとの創作でも知られるハンス・アイスラーを4作品収録。ブレヒトとの57年作『老子亡命途上での道教成立の由来』はワイルが現代音楽の世界に生まれ変わったような作。『刑務所のカンタータ』(37年)は、ヴィオラ、チェロ、クラリネットをバックにした7曲の小品からなる、切なくノスタルジーに溢れた美曲。またブレヒト詩の「3つのエレジー」(38年)はピアノ伴奏で、ぬくもりのある演奏、歌で現代的なメロディを演じるミステリアスなナンバー。7曲からなる『ヘルダーリン断章』は、まるでポップスのようなメロディのものと抽象的な曲が入り混じるこれまた不思議な作。そしてポーランドの作曲家ルトスワフスキは『カジミシュ・イワコヴィッツの詩による5つの歌』。ストリングス、ハープ等をバックにした幻想的な5曲。もう一人は独の作曲家でやはりブレヒトの同士パウル・デッサウの『動物の詩』。アコースティック・ギターとピアノの伴奏のユーモラスでイマジナティヴな作品。美声でいて、際立った癖の無い彼女の歌も浸透力高し。試聴はルトスワフスキ『カジミシュ・イワコヴィッツ...』とアイスラー『老子亡命...』。