- モダン・ジャズ78rpm
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USA / 78rpm / Mono / Mercury C-115 / Rec 1952 / Pub 1952
ボックス蓋・箱部の角に断裂あり(写真)、表裏擦れ少々、内側にテープ跡、ボックスの中にブックレットのような形でスリーヴが収納されているという体裁です。レーベル3枚総じて擦れ少々、ディスク2のレーベル・センターに極小のはがれ(写真)、盤浅い擦れ、プレスミス少々(音気になりません)、表層のスクラッチ少々(音気になりません)、インサートにレコードの形の色あせ
Jacket 2.5~3 / Disc 3 / Sound 3~3.5
■アレンジャー、ラルフ・バーンズの1stアルバム、SP盤3枚のボックス・セット。究極の室内楽ジャズと言える内容。
モダン・ジャズ・アレンジャーRバーンズの、少し聞いただけでこれ以上のものはなかなか無いんじゃないかと思わせる52年の室内楽ジャズ作。同時にリリースされた10インチLPより2曲少ない、SP盤3枚6曲のアルバム・セット。特殊な作りになっていて、いわゆるSP盤のアルバム・セットがボックスに入った体裁になっています。後にクレフで再リリースされますが、これはマーキュリーのオリジナル。ライナーによれば、バッハ、ヴェルディー、エリントン、パーカー等に影響された曲を軽い感覚で書き出したということですが、ほんとか。話半分で読んでしまいます。弦楽、木管の小編成の室内楽団にフレンチ・ホルン、リズム隊を加えた編成で、聴感は極めて洗練され優雅ながら、巧妙に野心的なフレーズを繰り出してくる手腕に惚れ惚れ。ストリングスがこれほど雄弁なジャズ作もそうないのでは。全曲バーンズの自作で、曲によりバーンズのPが時折前に出ますが、基本全てアンサンブル。アルトのソロはリー・コニッツです。めくるめく展開に胸躍る「Places Please」、バーンズといえばなBijouに似たパーカッションがいい「Terrista」(試聴)、ポール・ネロのアンデックス盤を思い出す「Lileth」等、紛れもなく50年代チェンバー・ジャズのてっぺんに位置する作品。ハリス・リィ・ウッドウィンズに大きな影響を与えていることも明らかです。ジャケットはDavid Stone Martin。【曲】ディスク1「Terrisita(試聴)」「Places Please」、ディスク2「Tantallon」「Vignette At Verney's」、ディスク3「Cameo(試聴)」「Lileth」