- クラシックLP
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Puerto Rico / LP / Stereo / Asociacion Nacional De Compositores Vol2 / Rec late1970s? / Pub late1970s?
ジャケット表裏円状の擦れ少々、裏ジャケットに書き込み、レーベルAに貼り物、ひげ無し、盤擦れ極わずか
Jacket 3.5 / Disc 4 / Sound 4
■プエルト・リコの20世紀作曲家の室内楽/歌曲を集めた一枚。現地盤。
カルロスAバスケス(1952-)、アルフォンソ・フエンテス(1954-)、エルネスト・コルデロ(1946-)、アウグスト・ロドリゲス(1904-1993)という、4人のプエルト・リコの20世紀作曲家の、室内楽、歌曲を収録した一枚。プエルト・リコ盤で、恐らくこれオンリーと思われます。4人とも全く知らない作曲家で、ライナーもポルトガル語なので全くわかりませんが、内容、素晴らしい。収録順に、コルデロの3曲からなる歌曲『Cantata Al Valle De Mexico』は、ソプラノ、フルート、チェロ、ギターで奏でられる作。試聴です。続くフエンテス『Cuarteto De Cuerdas』は、二楽章の弦楽四重奏曲。暖かいホワイト・ノイズとでもというのか、砂嵐のようなアンサンブルやミクロのうごめきを表しているような演奏が続く、血の通った前衛作。B頭ロドリゲスは、ソプラノ、フルート、ピアノで奏でられる歌曲「Chanson De Bilitis」。仏詩人ピエール・ルイスの「ビリティスの歌」で、ドビュッシーもこの詩に曲を書いています。一転、物悲しくオリエンタルなメロディにしばしぼーっと聞きいる美しいナンバー。ラストはバスケスで、3曲からなる、フルートとチェロによる室内楽『Cantos De Pajaros』。ダークな心理サスペンスの付随音楽のような薄暗い響きで、微分音的な試みもなされています。試聴2曲目はこの第二楽章。演奏はプエルト・リコのミュージシャン&シンガーで、70年代後半?と思われます。