- ジャズLP
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USA / LP / Mono / Verve MGV2005 / Rec late1940s to mid50s / Pub 1956
コーティング・ジャケット表裏円状の擦れ少々、背部縁裂けあり、レーベルひげわずか、盤擦れ極わずか(このレコード、こんなにきれいなものは非常にまれです)
Jacket 3~3.5 / Disc 4 / Sound 4
■フィル・ムーアの最高傑作、と言っていいのではないでしょうか。
黒人作曲家/アレンジャー、フィル・ムーア。彼の数少ないソロはクラシックとポップスの危ない邂逅という趣のものが多し。本作はその点に置いても最高傑作と言える一枚。タイトル曲は女性の発言とその心の動きをスコアにしたというコンセプトで、心と行動のギャップを音楽とナレーションで表現したミステリアスな室内楽ジャズ。山下毅雄などを彷彿させるラジオ・ドラマの雰囲気の怪作。他、ムーア自身のピアノによる、だるく暗いムード・ジャズ「Mood For You」、マーシャル・ロイヤルのクラが目まぐるしくリズミカルにアレンジされたストリングスがジャズに混ざる「125th Street Prophet」などなど、一曲のぞいて全て書き下ろしの、別天地の一枚。演奏は、ラッキー・トンプソン(TS)、マレイ・マッキーチャン(TB)、カルヴィン・ジャクソン(P)、アル・ヘンドリクソン(G)ら。全曲かは不明ですが、中の何曲かは40年代後半の録音(その数曲はディスカヴァリーから違った体裁で出ています)、これは56年、ヴァーヴでのオリジナル盤。オレンジ・レーベルDG。【曲】「Fantasy For Girl And Orchestra(試聴)」「Day Dream(試聴)」「Mood For You」「125th Street Prophet」「Misty Moon Blues」「Cornucopia」「Fugue For Barroom Piano(試聴)」「Concerto For Trombone And Orchestra」