- ムード・ミュージックLP
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USA / LP / Mono / Columbia CL977 / Rec 1956 / Pub 1956
ジャケット表裏円状の擦れ少々、端々小テープ、レーベルひげ極わずか、盤浅い擦れ極わずか
Jacket 3 / Disc 4 / Sound 4
■ポール・ウエストンの57年作。傑作。
音で巡るニューオーリンズの街という、これまで何度も試されたテーマから想像できる音に全く安住することのない、驚きと感激に溢れた傑作。ムード・ミュージックの巨匠ポール・ウエストンが、ニューオーリンズにこだわりほとんど全ての曲を書き下ろした57年作。まず一曲一曲の強固なコンセプトがスゴイ。ライナー読んでるだけでも興奮してきます。「Vieux Carre」(フレンチ・クォーター)は、フランスの名残を残すこの街の正装の姿をハープとストリングスで現し、それと交互にブルース・フレーズを鳴らすハープシコードが出てくるという曲。ジャズが生まれた「Storyville」は、ディキシー・ランド・ジャズなどでは到底なく、ダークなアルト・サックスと不思議なリズム楽器の陰鬱な曲で、赤線街だったこの区画の妖しさ怖さを表現。ハッピーなオールド・ジャズはこの一曲のみ「High Society」も、グレード高すぎてまるで劇中劇の状態。クラリネットとストリングスが足元のゆらぎを現しているような「Bayou St.john」(市内に未だ残る湿地帯)、ジャズ・ミュージシャンがニューオーリンズからアメリカ全土へ渡っていく玄関口を現した「Ferryboat To Algiers」は希望に満ちたメロディにジャズ・スタイルの管ソロが入るナンバーEtc.etc.....。よくウエストンの最高傑作、と言われるのですが、全LP聞いたこと無くてもほんとにそう感じます。6EYEオリジナル・レーベル。【曲】「Crescent City」「Vieux Carre(試聴)」「Riverfront Blues(試聴)」「Storyville」「Bayou St. John」「High Society」「Creole Songs And Dances」「Miss Lucy」「Ferryboat To Algiers」「Esplanande At Sunset」「Nobody Knows The Trouble I've Seen(試聴)」「Mardi Gras」