- クラシックLP
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USA / LP / Mono / Everest LPBR3059 / Rec 1960 / Pub 1960
特厚ジャケット表裏ともに円状の擦れ少々、レーベル両面にはがれあり、BのはがれはAの1/4程度、盤浅い擦れ、時折プレスに起因するプツ音
Jacket 3.5 / Disc 4 / Sound 3.5~4
■リリ・ブーランジェの5作品を収録した一枚。
作曲家&演奏家(バーンスタイン、リパッティetc...)のみならず、ポップス(Q.ジョーンズ、M.ルグランetc...)、さらにはAピアソラまで、彼女の門下生が20世紀の音楽を作っていったといってもあながち過言ではないナディア・ブーランジェ。彼女は教育者であるばかりでなく大変な才能を持った作曲家でもありましたが、一人の女性の才能に感服し作曲の筆を折ることになります。それが彼女の6歳下の妹リリ・ブーランジェ(1893-1918)。生まれつき非常な病弱で1918年に24歳で亡くなってしまうのですが、短い生涯に残した作品は、フォーレやドビュッシーの影響下にありつつ、絶えず死と直面していた彼女の深い憂いや儚さ、そして鋭い緊張感に満ちた魂の音楽というべきもの。CDはいまだと結構でているようですがアナログは本当少なく、これは中でも名盤の誉れ高い、姉のナディアが録音ディレクションをしたマルケヴィッチ指揮ラムルー管弦楽団の一枚。サイドAは『詩篇130番(深き淵より)』、Bは『詩篇24番』、『詩篇129番(試聴)』、『古い仏教徒の祈り』、『ピエ・イエズ(試聴)』という宗教的な5作品で、オーケストラとコーラスの曲を主に収録。ボーイ・ソプラノで唄われる試聴2曲目はこの盤で特に名演と名高い1曲。病床で書き上げたというラストの作で、最後まで聞かないとわからないのですがこれは本当に感動的なナンバー。銀バックのオリジナル、モノラル盤での入荷。レーベルにはがれありますが、他はきれいです。