- クラシックLP
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Germany / LP / Stereo / Hohner LP3008 / Rec 1965 / Pub 1965
ジャケット表裏円状の擦れ少し、レーベルひげ無し、盤新品のようなコンディション、チリ音少し
Jacket 3.5 / Disc 4 / Sound 4
■クラシック・アコーディオンの最高峰、モーゲンス・エレガードによるアコーディオン現代音楽アルバム。大大大推薦。
仏のセルマー・レーベルと同じく、ハーモニカ、アコーディオン等で知られるドイツの楽器メーカー、ホーナーが興したレーベルから驚きの一枚。20世紀スウェーデンの作曲家トゥルビョン・イヴァン・ルンドクヴィスト(1920-2000)の、アコーディオン室内楽/器楽曲を収録した現代音楽盤。演奏は、そのセルマーのマルセル・ミュールのように、クラシック・アコーディオンの父といわれるデンマークのモーゲンス・エレガード。65年。まずは冒頭、先日入荷したチェコのダダイスト、シュルホフと非常に近いものを感じさせる、20世紀初頭の刺激的な響きが充満する、『運動』と名づけられたアコーディオンと弦楽四重奏(演奏はコペンハーゲン・ストリング・カルテット)のナンバー。これがまず全く聞いたことの無い世界で衝撃。続く『メタモルフォーゼ』はアコーディオン独奏曲で、これまた異空間のピアソラといった趣で圧倒される凄い曲。これはほんとにソロなのか...サイドB頭は『Duell(戦い)』と題された、アコーディオンとパーカッション(打楽器、マリンバ、ヴィブラフォンetc...)が絡み合い火花を散らす予測不可能なアンサンブル。ラストは『6つのニ声インヴェンション』で、その名の通り二つのメロディ・ラインが対位法的にからみあうアコーディオン独奏の作。古風なスタイルでいてオリジナルな響きにクラクラくる全6楽章。試聴は『運動』と『...インヴェンション』。