- クラシック10LP
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Mexico / 10LP / Mono / Musart MC3001 / Rec 1956 or 1957 / Pub 1956 or 1957
ジャケット表裏擦れ少々、レーベルひげあり、盤表層スクラッチ少々、チリパチ音少々
Jacket 3~3.5 / Disc 2.5~3 / Sound 3
■世紀の変わり目のメキシコが伝わるピアノ・ワルツ集。
珍盤。珍しいだけでなく内容も素晴らしい。19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したメキシコの3人の作曲家が作ったワルツ曲を、やはりメキシコのピアニスト、ミゲル・ガルシア・モラが弾いた一枚。50年代(56もしくは57年)のメキシコ盤、10インチLP。まずは卓抜したピアニストでもあり、この時代のメキシコのピアノ音楽の最高峰といわれるリカルド・カストロ(1864-1907)。ヨーロッパ風の優雅さとカラリとした明るさのある4曲「Vals Capricho」「Vals Bluette」(試聴)「Vals Primaveral」「Vals Sentimental」(←この曲のみBラストに置かれています)。続いてフェリーペ・ビジャヌエバ(1862-1893)で、彼の代表作と言われる「Vals Poetico」(試聴)。柔らかなメロディが本当心地よいナンバー。ラストはヴァイオリニストでもあり、バンド・リーダーでもあったフベンティーノ・ローサス(1868-1894)で、これまた彼の代表作「Soble Las Olas(波濤を越えて)」(試聴)。波にキラキラ反射する陽光を描いたような明るく穏やかなナンバー。