- クラシックLP
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USA / LP / Mono / MGM E3367 / Rec 1956 / Pub early60s
ジャケット表裏円状の擦れ少々、背部の上縁裂け、レーベルひげ極わずか、盤擦れ極わずか、ほぼ美品
Jacket 3~3.5 / Disc 4 / Sound 4
■アーロン・コープランドの三つの管弦楽『映画、劇場、ラジオのための音楽』を収録した、最高の一枚。
ユダヤ系ロシア人の両親のもとに生まれ10代で作曲を始め、36年、メキシコ民謡をもとにした『エル・サロン・メヒコ』で名声を得たアメリカの作曲家アーロン・コープランド(1900-1990)。これは、3つの管弦楽作を収録したMGMからの一枚。25年『Music For Theater(劇場のための音楽)』、37年『Music For Radio(ラジオのための音楽)』、42年『Music For Movies(映画のための音楽)』。収録順に、5曲からなる『映画』は、現代アメリカの風景を、近現代クラシック、そしてジャズの語法も用いて描いた作。続く、やはり5曲からなる『劇場』は、さらに野心的でいて、明快さを持った傑作。ポール・ホワイトマン、WCハンディ、ストラヴィンスキー、アイヴズ、クルト・ワイルetc...コープランドの音楽体験をひとまとめにしたような作品。ラストの『ラジオ』は単一の曲で、草原を疾走するような爽快さに満ちたオーケストラ・ファンタジー。いずれも、アメリカでしか生まれ得ないものだと思います。56年で、イエロー×ブラック・レーベルもあり、これはブラックのセカンド・レーベル。