- クラシックLP
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Czechoslovakia / LP / Stereo / Supraphon 11103187ZA / Rec 1983 / Pub 1983
コーティングのペラ・ジャケット擦れ少々、レーベルひげわずか、盤美品、擦れほぼ無し、A1試聴部にプツとでる小スクラッチ(ほとんど見えません)
Jacket 3.5~4 / Disc 4 / Sound 4
■ドビュッシー、ファリャ、マルタンのハープシコード、クラリネット協奏曲を収録した一枚。
チェコスロヴァキアの国営レーベル、スプラフォンから、表題の3人の協奏曲を収録した一枚。まずはドビュッシーが1910年に書いた『プレミエ・ラプソディ』。単一楽章のクラリネット協奏曲で、どこに連れて行かれるのかわからない、海の中をさまようような不安と興奮が静かに訪れる作品。続いて、アンダルシア地方の民俗音楽に影響を受け新古典主義的な作風で名作を残したスペインのマヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)の26年作『ハープシコード協奏曲』。これが目当てで本盤仕入れました。ハープシ、フルート、オーボエ、クラ、ヴァイオリン、チェロによる3楽章で、無遠慮に飛び込んでくるヴィヴィッドなハープシコードと木管がお互いに鋭い音を投げかけるあまりに刺激的なバランスで成り立つ傑作。ラストはスイスのフランク・マルタン(1890-1974)の45年作で、ハープ、ハープシコード、ピアノ、弦楽の『小協奏交響曲』。胸のざわめきが収まらないハープシと弦のアンサンブルから涙が出るような美しい弦楽オーケストラへ移り、ピアノ、ハープ等の幻想的な見せ場が作られていく、これまた白日夢のような世界がひろがる作品。演奏はチェコ・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーたち。