- クラシックLP
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USA / LP / Mono / Dial 6 / Rec 1950 / Pub 1950
ジャケット表裏円状の擦れ、下部薄く汚れ、レーベルひげ少々、盤浅い擦れ、表層スクラッチ少々、良好です
Jacket 3 / Disc 3~3.5 / Sound 3~3.5
■アジェミアン姉妹らによるアラン・ホヴァネス作品集。ダイアル6番。
ロスのレコード屋の店主で、小説作家でもあったロス・ラッセルが46年に始めた、ビバップ・ファンには説明不要の最重要マイナー・レーベル、ダイアル。アンダーグラウンドからジャズ・シーンを揺るがしたダイアルですが、実は49年からクラシックも少量リリース、中にはアメリカ現代音楽勃興期の超名盤があります。これはまさにそんな一枚。アルメニア、インド、韓国、ハワイの音楽、そして日本の雅楽など東洋に影響を受けた作を発表し続けた、アルメニア人の血が流れる作曲家アラン・ホヴァネス(1911-2000)の4作を収録した6番。ピアノはマロ・アジェミアン。ケージがプリペアド・ピアノ・ソナタを捧げた女性ピアニストで、このダイアルからその初録音盤が出されました。ヴァイオリンはマロの妹アナヒド・アジェミアン。ちなみにアジェミアン姉妹もアルメニア人。そして打楽器奏者ソウル・グッドマンとホヴァネス自身の指揮。A面はピアノ協奏曲『Lousadzak』。B面はまずピアノとヴァイオリンの「Shatakh」、続いてピアノ・ソロ「Achtamar」、ラストはフルート、ヴァイオリン、ティンパニ、ストリングスの「Tzaikerk」。西欧と接する前の別世界に思いをはせるような、薄暗く謎めいた東洋趣味が充満する一枚。オリジナル盤フラット・エッジ、相対的にコンディション良好。試聴はAの協奏曲二か所と「Shatakh」、「Achtamar」。ジャケットはデヴィッド・ストーン・マーチン。