- クラシック10LP
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Germany / 10LP / Mono / Capitol L8231 / Rec early50s / Pub early50s
コーティングのペラジャケット上部右側にメンディングテープ(さほど目立ちません)、レーベルひげ極わずか、盤美品
Jacket 3~3.5 / Disc 4 / Sound 4
■マルセル・ミュールが、イベール、ドビュッシーのサックス曲を演奏した一枚。
1846年にベルギーでサックスが誕生して以来今日に至 るまで様々な名手が現れましたが、サックスという楽器のポテンシャルを様々な点で最も引き出した、クラシックの世界ではいまだに超える人のいない史上最高の演奏家マルセル・ミュール(1901-2001)。20年代、ギャルド・レピュブリケーヌ楽団時代に、それまでの流儀だったストレートな発音にアメリカ由来のヴィブラートを混ぜクラシック・サックスの音を一変。SP盤を含め生涯に残した100曲に満たない録音は、そのみずみずしい音色、神がかったテクニックのにわかには信じられない演奏でサックス音楽の至宝と言えるものばかり。これは唯一のキャピトル盤。ドイツ盤です。Aはミヨーやオネゲルと同窓だった仏のジャック・イベールが、ミュール自身の助けを借りて作曲した、まさにミュールのための曲と言っていい『サックスのための室内小協奏曲』(1935年)。裏面はドビュッシーで(ドビュッシーがサックスのための曲を書いていたというのが驚きですが)『サックスと管弦楽のためのラプソディ』(1901-1911年)。幻想的なオーケストラの中ミュールの本領が発揮されたA、『海』を思い出させるオーケストラをミュールが泳ぐB。マニュエル・ロザンタル指揮パリ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。