- クラシックLP
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Hungary / LP / Stereo / Hungaroton SLPX31126 / Rec late1980s / Pub 1990
コーティングのペラ・ジャケット表裏擦れわずか、レーベルひげ無し、盤ほぼ新品同様、インサートきれい
Jacket 4 / Disc 4 / Sound 4
■ハンガリーの作曲家ラースロー・シャーリーの作品集。
作曲する技法自体が作品ともいえ、それを聞いて解剖することも楽しい現代音楽ですが、やはり生まれた音自体を感覚的に楽しみたいもの。これはそんな意味でも衝撃的にいい一枚。ハンガリーの作曲家ラースロー・シャーリ(1940-)。本作は、ハンガリーのライヒとも言われるミニマリストの彼らしいナンバーを中心に、室内/器楽等を収録した90年のアルバム。まず一曲目「Az Ido Szava(試聴)」(1988年)は、声を入れた破裂する室内楽アンサンブル曲。続く「Az Ismetlodo Otos(試聴)」(85年)は、オルガン、ピアノ、フルート、ヴィブラフォン等による軽音楽のようなミニマル曲。「Ludus Cromaticus」(87年)は2台ピアノのナンバーで、シェパードの無限音階のような錯覚を起こす一曲。次は弦楽四重奏で「Variaciok Vonosnegyesre」(87年)。淡々としたリズムで、情感を消したソフトなアンサンブルが延々と続く奇想天外、しかし実に聞きやすくまとめられた作。A面ラストは、かすかな口笛が入った優しく物悲しいピアノ独奏曲「Emlek(試聴)」。演奏はシャーリー自身。B面頭、放射状に発せられるストリングスと、チベット仏教音楽で使われるような非常にサステインの長いゴングで演奏される「Telihold」(86年)。次は数人のか細い女性コーラスによる、ミニマル、カノン両方の面白さを持った「Kanon A Felkelo Naphoz(試聴)」(87年)。ラストはストリングス曲で、短い一定の長さの演奏を、自然な編集で構築したような静かなアンサンブル。久しぶりの入荷です。