- クラシックLP
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USA / LP / Mono / Decca DL9777 / Rec 1955 / Pub 1955
ジャケット表裏擦れ、左上に書き込み(裏ジャケットにも同様の書き込み)、レーベルひげなし、盤極浅い擦れ
Jacket 3 / Disc 3.5~4 / Sound 3.5~4
■ドビュッシー、ルーセルのフルート入り室内楽を収録した一枚。
ドビュッシー、そしてサティの師だったアルベール・ルーセル(1869-1937)の室内楽を3作収録した一枚。A面全てを占めるのは、ドビュッシーの3楽章からなる『フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ』(1915年)。ドビュッシー自身が"おそろしくメランコリックで、笑っていいのか泣いていいのか私でさえわからない"と言うほどの作で、自由で抽象的な幻想空間がひたすら広がる作品。B面はルーセルの3楽章からなる『フルート、ヴィオラ、チェロのための三重奏曲』(1929年)。構造はドビュッシーよりもはっきりしているものの、やはり神秘的で謎めいた響きの作品。B面ラストはドビュッシーの無伴奏フルート作「シランクス」(1912年)。これがまた冒険心に満ちたナンバー。『牧神の...』のフルートを思い出させる抽象的な世界で、20世紀フルート曲の傑作といわれるナンバー。演奏はジュィアス・ベイカー(FL)らアメリカの名手たち。55年オリジナル・レーベルDGフラット・エッジ。試聴はドビュッシー、ルーセルともに第三楽章。