- ジャズ78rpm
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USA / 78rpm / Mono / Victor 27667 / Rec 1941 / Pub 1941
レーベル両面に書き込み、盤浅い擦れ、プツ音でる小スクラッチすこし
Jacket n/a / Disc 3.5 / Sound 3.5
■ベーシスト、ジョン・カービーが始めた、黒人版レイスコQといえそうなスモール・ジャズ・コンボ。Bもじっくり聞いてください。
意図的にスモール・コンボでジャズる人たちは少なかったスウィング時代。レイスコやワイルダーはそれに挑戦してきた人たちですが、このジョン・カービーもそう。20年代からチューバ~ベースで腕をふるった彼が自分の楽団を作ったのが30年代後半、そして揃えたメンバーがなんと、チャーリー・シェイヴァーズ(TP)、バスター・ベイリー(CL)、ラス・プロコープ(AS)、ビリー・カイル(P)等。このメンバーが不動ということではなく、ソーンヒルがピアノをやっていた事もあります。ビッグ・バンドのコンパクト化とは違う編曲・譜面重視のバンドで、レパートリーもレイスコに影響されたと思しきクラシックのモディファイなどもあり。これは41年。このグループらしさが良く出た、アレンジとジャズの面白みも含んだ心地よいインテリジェントなスウィング。そして裏はビリー・カイルのピアノをフィーチュアしたしんみりとしたスウィート・ナンバー。そのソーンヒルがスモール・コンボでやったら、という趣もある美しい一曲。