- ジャズ78rpm
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USA / 78rpm / Mono / Victor 27890 / Rec 1942 / Pub 1942
レーベルきれい、盤極浅い擦れ、ピカピカです
Jacket n/a / Disc 4 / Sound 4
■ベーシスト、ジョン・カービーが始めた、黒人版RSQといえそうなスモール・ジャズ・コンボ。
意図的にスモール・コンボでジャズる人たちは少なかったスウィング時代。レイスコやワイルダーはそれに挑戦してきた人たちですが、このジョン・カービーもそう。20年代からチューバ~ベースで腕をふるった彼が自分の楽団を作ったのが30年代後半、そして揃えたメンバーがなんと、チャーリー・シェイヴァーズ(TP)、バスター・ベイリー(CL)、ラス・プロコープ(AS)、ビリー・カイル(P)、オニール・スペンサー(D)というドリーム・チーム。このメンバーが不動ということではなく、ソーンヒルがピアノをやっていた事もあります。ビッグ・バンドのコンパクト化とは違う編曲・譜面重視のバンドで、レパートリーもレイスコに影響されたと思しきクラシックのモディファイなど、チェンバー・ジャズと言われるものをかなり早くに作り出しています。これは42年、ストでビクターの戦前時代が終わる直前にリリースされた最高の一枚。Aはなんとシェイヴァーズ、プロコープ、ベイリー3人の歌もの!で、ほとんど"Let's Keep Smilin', Let's Keep Laughin', Let's Be Happy Ho-Ho-Ho-Ha"だけの歌をこんなムードで唄うナンバー。裏はレイスコ路線の細切れリフレインをコンパクトにまとめたナンバー。短く構成されたソロの輝きっぷりもスゴイ。試聴はB→A。