- クラシックLP
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USA / LP / Mono / Vox PL10760 / Rec 1959 / Pub 1959
テクスチャード・ジャケット表裏円状の擦れわずか、上部10割テープ、下部1割テープ、レーベルひげ極わずか、盤擦れ極わずか、ほぼ美品
Jacket 3 / Disc 4 / Sound 4
■両面に、ストラヴィンスキー、ベルクのヴァイオリン協奏曲をそれぞれ収録した一枚。
両サイドに、1930年代の傑出したヴァイオリン協奏曲を収録した米ヴォックスからのアルバム。裸の感情がそのまま伝わる生々しいヴァイオリンは、イスラエルの演奏家イヴリー・ギトリス。ジャケット表も裏もこの流れになっているのでこの順で。まずはストラヴィンスキーの新古典主義時代の代表的な名作で、彼の唯一のヴァイオリン協奏曲(1931年)。4楽章からなる作で、矢を射るようなヴァイオリンが激しく動く第一、二楽章、幾分感傷的なメロディ、なだらかなオーケストラをバックにひりひりとするようなヴァイオリンが披露される第三楽章、再びヴァイオリンがリズミックになる、まさに古典的で新しい第四楽章。Bは、シェーンベルクとともに20世紀の音楽に大転換をもたらしたベルク(1985-1935)で、彼の遺作となった作(1935年)。二楽章からなる、20世紀のヴァイオリン協奏曲屈指の名作と言われる作で、ヴァイオリンとオーケストラ双方向の深い奥行きを持った音のグラデーションが流れていくような第一楽章、バッハのカンタータをもとにしたという、やはり絶え間なく音が滲むような第二楽章。試聴はそれぞれ第一楽章です。59年。