- クラシックLP
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Germany / LP / Stereo / Wergo WER60112 / Rec 1985 / Pub 1985
見開きジャケット擦れ少々、内側きれい、レーベルひげ極わずか、盤擦れほぼ無し
Jacket 3.5 / Disc 4 / Sound 4 2980 yen
■アイヴズのピアノ曲を8作品収録した一枚。
エマーソンやソローらの19世紀アメリカの超越主義思想に影響を受け、アメリカという新天地に音楽の新天地を作った、アメリカ音楽を掘っていくと必ず出くわすチャールズ・アイヴズ(1874-1954)。これは、現代音楽を得意にしたドイツのピアニスト、ヘルベルト・ヘンクが、アイヴズのピアノ曲を弾いた独ヴェルゴ盤。これはアイヴズをかなり掘っている方でも聞いたことない曲が多いのではないでしょうか。80年代になって初めて楽譜になって出版された曲等も収録した全8作で、DX7でも使っているようなデジタル録音の独特の音色がまた新しい魅力を放っています。ラグタイムを取り入れた最盛期の「Study 20 : Even Durations - Unevenly Divided(試聴)」「Study 21 : Some South-Paw Pitching!」(ともに1909年)にはじまり、メランコリックなムードの「Study 22」(1912年)、『コンコード・ソナタ』のエッセンスをミキサーにかけて濃縮したような『For Ears Or Mental Exercise!!!(試聴)』(1923年)、新古典主義風味の「Waltz Rondo」(1911年)、本作の中でも最も有名な『3 Page Sonata(試聴)』(1905年)、「Anti Abolitionist Riots In The 1830's And 1940's」、ラストは20年ほどかけて作られたという、3楽章からなる微分音二台ピアノ曲『Three Quarter Tone Pieces For Two Pianos』で、これはデボラ・リチャーズという女性ピアニストとの演奏。かなりディープ。アイヴズの世界に深くはまりたい方に大推薦。