- クラシックLP
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Germany / LP / Stereo / Da Camera Magna SM91022 / Rec 1972 / Pub 1972
コーティング・ジャケット表裏ともに擦れわずか、上部中央にほころび(裂けていません)、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れ、プツとでる極細いスクラッチAに二箇所ほど
Jacket 3.5 / Disc 3.5~4 / Sound 3.5
■フィンランドの二人の作曲家の、ストリングスのみの作品を収録した一枚。
大大大推薦の一枚。フィンランドの世界的に有名な作曲家ヨーナス・コッコネン(1821-1996)。バッハ、ブラームス、シベリウス、バルトーク等から影響を受けつつ、ほぼ独学で作曲を始めた人。本作は、Aに『Music For Strings(弦楽のための音楽/1957年)』、Bに『Sinfonia Da Camera(シンフォニア・ダ・カメラ/1964年)』、そしてラストにはやはりフィンランドの現代音楽作曲家パーヴォ・ヘイニネン(1938-)の『Arioso(アリオーソ/1967年)』の、全てストリングスのみの作品を三つ収録したドイツ盤。まず『Music...』はコッコネンの作風の転換期のもので、新古典主義的な響きでありつつ12音で作られたと言う作で、ポスト・ミニマルやオブスキュア・レーベル等とクラシック、古いムード・ミュージックを並列で感覚的に楽しんでいるような人には何が何でもお薦め。知らなかった心の奥底が開かれるような全4楽章。続く『シンフォニア...』は、同様に神秘的なメロディでいてリズミックな演奏が快感をもたらすこれまた素晴らしい作。コッコネンの教え子でもあったヘイニネンの『アリオーソ』は、徐々に幻想性を増すアルバムの流れの締めと言える作品。コッコネンの2作品をぎゅっと単一楽章にした感の緊張をはらんだ美しいストリングス曲。試聴は『Music...』の第三楽章。