- クラシックLP
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USA / LP / Stereo / MHS 1532 / Rec 1972 / Pub 1972
コーティング・ジャケット表裏円状の擦れ少々、上部中央に縁裂け、レーベルひげわずか、盤ほぼ美品、擦れわずか
Jacket 3~3.5 / Disc 4 / Sound 4
■ロシアのピアノ音楽と題された、かなり風変わりな一枚。
オペラ『イーゴリ公』が良く知られる、19世紀後半のロシアを代表する作曲家の一人、ボロディン(1833-1887)の、そしてボロディンらロシア五人組の面々+αのピアノ曲集を収録したMHS盤。これが一筋縄ではいかない内容。まずA面には、6曲からなる『小組曲』(1885年完成)を収録。第一曲目のみ重苦しいムードではじまるものの、そこからは幸福感に満ちた、ほっとするような美しいメロディが続きます。さてここからがほんとに面白い。ボロディン、露五人組のキュイ(1835-1918)とリムスキー=コルサコフ(1844-1908)、そしてリムスキー=コルサコフの弟子だったリャードフ(1855-1914)による合作『変化のない主題によるパラフレーズ』。あの有名な「Chopsticks」を沢山の変奏で聞かせるという作。一曲フランツ・リストが寄稿した曲があり。まず長い連続した24の変奏があり、その後一曲ずつ16曲収録。実際には違うのでしょうが、両手それぞれ指一本で弾ける(チョップスティック)単純な短いメロディが羽ばたいていく様子はかなり感動的。音楽の宇宙を感じます。日本でも教鞭をとったオーストラリアのハンス・カンとベネズエラのロザリオ・マルシアーノによる演奏。※本日のアップはこれで終了です