- クラシック/ジャズ/ヴォーカルLP
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USA / LP / Mono / RCA Victor LPV503 / Rec 1941, 1950 / Pub 1964
ジャケット表裏ともに円状の擦れ少々、左下部ウォーターダメージあり(裏側の方が顕著・写真)、右下小はがれ、ひげ極わずか、盤極浅い擦れ
Jacket 2.5~3 / Disc 4 / Sound 4
■アメリカ時代のクルト・ワイルの2作品を収録したRCAヴィンテージ・シリーズの一枚。
RCAヴィンテージ・シリーズでこんなのが出ていたとは...両面ともに、渡米後のクルト・ワイル作品を収録した一枚。A面はワイルの41年作で、アイラ・ガーシュウィン(ジョージの兄)が詩を書き、41年の舞台初公開と同じく英生まれの女優&シンガー、ガートルード・ローレンスが唄った『Lady In The Dark(邦題:闇の女)』。オリジナルはSP盤3枚セット。精神分析をテーマにした、ヒッチコックが描きそうなストーリーの舞台なのですが、音のほうがあまりに良すぎて心臓にわるい。ジャズとポップ、室内楽的なサウンドのバランスがすごくいい。ワイルらしいソングライティングがバンバンでてくる3曲からなる組曲「Glamour Music」、彼女のクラシックとポピュラーの中間的なヴォーカルが極上スウィングを唄う「One Life To Live」、ティン・パン・アレイの流れを汲んだアメリカ時代のワイルの最高のナンバー「This Is New(試聴)」、やはりワイルのエスプリが効いたジャズ・ポップス「The Princess Of Pure Delight」、Cキャロウェイ系のダークなメロディと彼女の麗しい美声のマッチングにゾクゾクする「The Saga Of Jenny」、ハープや木管をエキゾチックに組み合わせたイントロからロマンチックに唄う「My Ship(試聴)」の6曲。そしてB面は、45年に作られたオペラ『Down In The Valley(邦題:はるか谷間に)』の50年録音。アメリカ民謡のメロディを大胆に取り入れたフォーク・オペラで、30分近い音楽劇がノンストップで続きます。64年オリジナル・パープル・レーベルDG。