- ジャズLP
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USA / LP / Mono / Columbia CL717 / Rec 1956 / Pub 1956
ジャケット表裏円状の擦れ少々、上部取り出し口に縁裂け、レーベルひげわずか、盤極浅い擦れ
Jacket 3~3.5 / Disc 3.5~4 / Sound 4
■こんな人たちの、これでしか聞けない一枚。
これはもう当店としてはうれしすぎる一枚。ジャケットに写る男はギャリー・ムーアという、40年代~60年代のアメリカのテレビ・ホストでコメディアンだった人。このアルバムは、どういう経緯か不明なものの、ムーアがレコードのホストとしてジャズを紹介するというもの。しかも、全てこのアルバムのために録音された音源で、選ばれた連中がこんな人たち。ジャズ・ギタリスト、ジョージ・バーンズの2曲「The Kerry Dancer(試聴・3年後に弾くことになる「カラーに口紅」のあのプレイをもろに披露)」「Let's Fall In Love」、さらにうれしいのが、他のアーティストの作品にはほとんど顔を出さない西のマッド・ピアニスト、メル・ヘンケの2曲「I Can't Believe That You're In Love Me(試聴)」「Body And Soul」。ジャズ・ピアノの常識が崩れるようなポップな演奏。さらにブルース・ハープのソニー・テリーで「Cryin' Shame」、ティン・ウィッスル(ブリキ製の笛)奏者ランディ・ホールによる笛のトラッド・ジャズ2曲「After You've Gone」「Oh Lady Be Good(試聴)」、そして、バーンズやソニー・テリーが一つのバンドに収まりそれをバックにムーアがブルースを歌う「You Didn't Want Me Baby」で締め。演奏の充実度は言うまでも無し、羽を伸ばした楽しさも伝わる一枚。全体の音楽監督はパーシー・フェイス。オリジナル6EYE・DGレーベル。【他収録曲】ワイルド・ビル・デイヴィソン(TP)「You Took Advantage Of Me」「Yesterdays」、アーニー・カセレス(CL)「Moods Impromptu」※本日のアップはこれで終了です