- クラシック・ピアノLP
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USA / LP / Stereo / Concert Disc CS217 / Rec 1960 / Pub mid1970s?
ジャケット背部上側にテープ、裏ジャケット色が薄くなっている箇所、レーベルAにスクラッチ一本、ひげ無し、盤浅い擦れ、プツとでる極小のスクラッチ少々
Jacket 2.5~3 / Disc 3.5 / Sound 3~3.5
■アメリカの5人の作曲家のピアノ曲を収録した一枚。
古い歴史のあるヨーロッパ音楽に若い国アメリカの作曲家達が挑み、そして生まれた清々しい響きでいっぱいの一枚。ダンス・バンドやヴォードヴィルで演奏を始め、その後ヨーロッパに渡りシェーンベルク等に師事し帰国、そして36年にデビューしたピアニスト、フランク・グレイザーの一枚。幕開けはハロルド・シャペロ(1920-)の、新古典主義的なきらめきに満ちた「Sonata No.1 In D(試聴)」。続いてアーロン・コープランド(1900-1990)の傑作で、不協和音を取り入れた相当にスパイシーな「Piano Variations」。A面ラストは19世紀ニューオーリンズの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルク(1829-1869)の牧歌的な「La Bananier」。既にラグタイムの登場も予見させるような快活な一曲。B面最初の、本作のハイライトと言っていい大曲は、ノーマン・デロ・ジョイオ(1913-2008)の淡美でジャズ色の濃い「Sonata No.3(試聴)」。最後はガーシュウィン(1898-1937)の「Three Preludes(試聴)」。ジャズ語で書かれたアメリカン・クラシックの古典的傑作。