- クラシックLP
![]() |
|

U.K. / LP / Mono / Decca LXT5031 / Rec 1955 / Pub early50s
コーティングの折り返しペラジャケット表裏円状の擦れ少々、下部中央縁裂け、レーベルひげ無し、盤極浅い擦れ、チリパチわずか
Jacket 3 / Disc 3.5 / Sound 3.5
■ラヴェルの3つの歌曲の最高の演奏を収録した、20世紀の名盤。
おおげさでなく、一曲一曲、それぞれ一楽章ずつが桁違いの輝きを放つ一枚。説明不要、淡美で深い鮮烈な音を世紀の変わり目に響かせたモーリス・ラヴェル(1875-1937)が活動の絶頂の頃に残した3作品を収録した一枚。Aは、1904年に作曲された管弦楽伴奏の『シェヘラザード』。「アジア」、「魔法の笛」、「つれない人」の3曲からなる、アジアに傾倒したエキゾチックな音作りがなされた傑作と名高い作品。そしてBの冒頭には、『ステファヌ・マラルメ三つの詩』(1913年)。回転するストリングスの歩みで始まる冒頭から白昼夢のような世界がひろがる言葉も無い作品。ラヴェルがスイスのストラヴィンスキーの自宅に遊びに来ていたとき、ストラヴィンスキーが弾いて聞かせた自作『3つの日本の抒情詩』に触発され作られたという話。官能的でミステリアスな、ハイライトといえる第二楽章のなんという世界。次もアジア趣味の傑作歌曲『2つのヘブライの歌』。レス・バクスターとイマ・スマックのコラボレーションをも思い起こさせる、エキゾティックな作品。演奏は、エルネスト・アンセルメ指揮のスイス・ロマンド管弦楽団、ソプラノはスザンヌ・ダンコ。英デッカ55年オレンジ×ゴールドフラット盤。ジャケットも盤もこれがオリジナル。