- フリー・ジャズLP
![]() |
|

Holland / LP / Stereo / ICP 015 / Rec 1964, 1972 / Pub 1974
見開きジャケット表、裏、内ジャケットともにきれい、レーベルひげ無し、盤ほぼ新品同様
Jacket 4 / Disc 4 / Sound 4
■「Epistrophy」でのリハーサル・テイクをAに、EekoとのセッションをBに収録。
64年の2月に『Out To Lunch』を録音を終えたエリック・ドルフィーはその後すぐに渡欧。そして6月、現地でアルバム『Last Date』を、オランダのジャズ・ピアニスト、ミッシャ・メンゲルベルグらとオランダ・フォンタナに録音。本作は、そのミッシャによりリリースされた驚くべき一枚。Aには、『Last Date』の一曲目のセロニアス・モンク・ナンバー「Epistrophy」の前日のリハーサルが収録されています。ベルリンで亡くなる一月前。この18分のセッションとLP Ver.を聞き比べるとこの1日がどれほど濃密な日だったのかがわかる、創造の過程のドキュメント。もちろんAがメインなのですが、正直裏返してAのことが吹っ飛んでしまいました...ミッシャと、ミッシャが飼っているイーコというオウムのセッションを収録。ミッシャの活動履歴からすればこの着想自体は考えられなくも無いかもしれません。しかし肝心の音がちょっと信じられない。本当にイーコがミッシャとインター"プレイ"しているとしか思えない鳴き声。笑わないで欲しいのですが、ほんとにフリー・ジャズの少し先を行くような、結果的にフリーの過去と未来を自然と俯瞰させフリー・ジャズの本質を認知させるような"演奏"。ミッシャはイーコにドルフィーを重ね合わせて見ているんだと思います。それでこそのカップリング。そしてジェリー・ロール・モートンがモダンになった感のミッシャのピアノのなんという素晴らしさ。