- クラシックLP
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USA / LP / Stereo / Vox STPL511100 / Rec late50s to early60s / Pub late50s to early60s
ジャケット表裏ともに擦れわずか、うっすらしみあり、レーベルひげ無し、盤擦れわずか
Jacket 3.5 / Disc 4 / Sound 4
■プロコフィエフの二つの弦楽四重奏を収録した米ヴォックスの一枚。
20世紀のロシアを代表する作曲家の一人、セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)。『ピーターと狼』が良く知られますが、実は相当に急進的でモダニズム的色彩の濃い作品を残しました。プロコフィエフは生涯二つの弦楽四重奏を書きましたが、これはその二つを収録した米ヴォックス盤。A面は31年の『第1番』。チェロ(ヴィオラも)が出せる最も低い音よりも低い音を基音にしているのが特徴なんだそう。さっぱりわかりませんが、中身は一言、最高。鋭利でモダン、きらめきに満ちた興奮の第1楽章、スロウで不安な出だしからその情感がどんどん増していく第2楽章、試聴の第3楽章。B面は41年の『第2番』で、"カバルダの主題による"というサブ・タイトルがつけられているように、中東、ロシアの民俗音楽に大きく影響を受けた作品。情感の豊かさは『第1番』同様ながら、柔らかで幸福感のある第1楽章、西洋に渡りヴァイオリンのもととなったアラブの民族楽器ケマンチェを模した演奏が組み込まれた第2楽章(試聴)、弾むリズムで華やかに演奏される第3楽章。ドイツ生まれのヴァイオリン奏者ハインツ・エンドレスらのグループ、エンドレス・カルテット。手書きRVG刻印。