- クラシックLP
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Czechoslovakia / LP / Stereo / Panton 110614 / Rec 1977 / Pub 1977
コーティングの見開きジャケット小汚れ、よれあり、レーベルひげ無し、盤擦れほぼ無し
Jacket 3 / Disc 4 / Sound 4
■バス・クラリネット界のマルセル・ミュール、ヨゼフ・ホラークと、奥さんのピアニスト、エンマ・コヴァルノヴァのデュオ。
知らなかったのですが、50年代までクラシックでバス・クラリネットを専門に演奏する人はいなかったのだそう。これは初めてバスクラのソロ奏者としてデビューし、バスクラ芸術を極め大きく発展させた世界最高のプレイヤーと言われるチェコのヨゼフ・ホラークと、奥さんのピアニスト、エンマ・コヴァルノヴァとのデュオの77年作。チェコの6人の作曲家の6作を演奏。オルドリッチ・フロスマン(1925-1998)の3楽章からなる『Zbojnicka Sonatina(試聴)』、これがいきなり目がくらむ高揚感、ドラマに満ちた、ストラヴィンスキーを思わせる最高の作。続く女性作曲家エレーナ・ペトロヴァ(1929-2002)の『Invocase』は、闇夜を手探りで歩くようなスリルのある現代曲。Aラストはルボス・スルカ(1928-)で『D-S-C-H』。ショスタコーヴィッチに捧げられた作(タイトルは彼の名前から)で、感情を持たない二つの楽器が空虚な会話を続けるようなナンバー。B頭はヴァツラフ・クチェラ(1929-)の『Tabu A Due Boemi』。アフリカ音楽に影響を受けたアヴァンギャルドなナンバーで、土俗的な打楽器エフェクトも用いられた、フリージャズ・ファンも好きそうな1曲。次はバスクラ無し、微分音のアロイス・ハーバ(1893-1973)のピアノ曲で、神秘性、ユーモアも伴った独特の響きが印象的な『Six Moods(試聴)』。ラストはアルノスト・パーシュ(1936-)の『Kvetiny』で、もうイヴァン・パーカーやインカスなんかを思い出す前衛的なナンバー。※本日のアップはこれで終了です