- クラシック10LP
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Czechoslovakia / 10LP / Mono / Supraphon DM5527 / Rec late50s? / Pub late50s?
ジャケット表裏円状の擦れ少し、裏ジャケット右上に小ボールペン書き込み、レーベルひげわずか、盤擦れほぼ無し
Jacket 3.5~4 / Disc 4 / Sound 4
■Aにシュルホフ、BにJ.Z.バルトシュのストリング・カルテットを収めた10インチLP。
大大大大推薦。チェコの国営レーベル、スプラフォンの10インチLPで、二つの弦楽四重奏を収録した一枚。Aは、チェコのダダイズムの代表的作曲家エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)の『弦楽四重奏第1番』(1924年)。ナチスに退廃音楽として迫害されたシュルホフは、ヨーロッパで最も早くからジャズの影響を受けた作品を作った人。4楽章からなる本作、古典なのか民俗音楽をもとにしたものなのか未来の音楽なのかわからない疾走する第一楽章、胸を締めるような美しいメロディと不安が交錯する静かな第二楽章、ラヴェルのSQにスリリングな濁りを加えたような躍動感に満ちた第三楽章、終わりよりも始まりを告げるような期待感に満ちた第四楽章。シュルホフは70年代以降の音源はわりと聞けますが(といっても少ない)、古いものは本当珍しい。裏面も20世紀チェコの作曲家ヤン・ズデニェク・バルトシュ(1908-1981)の4楽章からなる『弦楽四重奏第六番 ミニマリスト』。こちらは19世紀的な古風な響きの中に波打つ感情が描かれた作品。シュルホフはチェコスロヴァキア四重奏団、バルトシュはドヴォルザーク四重奏団による演奏。試聴はシュルホフの第一、第四楽章、バルトシュの第三楽章。