- クラシック10LP
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USA / 10LP / Mono / London LD9170 / Rec 1953 / Pub 1953
ジャケット表面擦れ、裏面経年の色あせ、レーベルひげ無し、盤ほぼ美品、極浅い擦れわずか、LD素材の内袋付き
Jacket 3~3.5 / Disc 4 / Sound 4
■ストリングスの果てしない世界にはまってしまう一枚。
アルバム丸々、ストリングスしか入っていません。英の印象派作曲家ディーリアスに影響を受け、20世紀初頭のイギリスで、短い生涯の間に歌曲を中心に優れた残した作曲家ピーター・ウォーロック(1894-1930)。本作は、『カプリオール組曲』、『弦楽のためのセレナード』という2作と、やはり英の作曲家ジョン・・アイアランドの弦楽小品「メヌエット」をBのラストに収録した53年の10インチLP。6曲からなる『カプリオール組曲』は16世紀の舞曲をもとにしたという作で、それに不協和音風の響きなど20世紀音楽のイディオムをはめ込み、懐かしくて新しい世界を作った彼の代表作。はっきりいってこれだけでボーっと聞き惚れるほどいいのですが、お次の『セレナード』は感激のレベルがちゃいます...ディーリアス60歳の誕生日に捧げられたという作で、穏やかでしっとりとしたストリングスが、複雑な構成&ハーモニーを持った信じられないほど美しいメロディを奏でる忘我のナンバー。ラストの「メヌエット」は古風で感傷的なメロディを持ったこれまた非常に美しい曲。演奏はボイド・ニール楽団、アメリカ盤ロンドン・オリジナル。