- クラシックLP
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U.K. / LP / Stereo / Saga XID5255 / Rec 1965 / Pub 1965
コーティングの折り返しペラ・ジャケット表裏ともに擦れ小、裏にステッカー、レーベルひげ極わずか、盤ピカピカです、目視ではわからないスクラッチ?によるチリパチ音、試聴2曲目のドビュッシーのチェロソナタ第二楽章辺りがアルバム通して最もパチ音多い箇所です
Jacket 3.5 / Disc 3.5 / Sound 3.5
■ラヴェル、ドビュッシーの、ピアノ/チェロ/ヴァイオリンの室内楽作を収録した一枚。
こんなレベルの豊潤さがあり、深く心を動かされるのはやはりこの二人をおいて他に無いということがずっしり伝わる一枚。ラヴェルとドビュッシーが書いたピアノ/チェロ/ヴァイオリン室内楽を三作品収録した、英サーガ65年の一枚。演奏はDパークハウス(P)、Hビーン(Vln)、Eクロックスフォード(Cello)のボイズ・トリオ。Aは4楽章からなるラヴェルの『三重奏』(1914年)。ラヴェルらしい、きらめくようなメロディに悲哀が混じる響きあり、人の記憶を更新してしまうような、感じたことの無い郷愁感あり、そういうものが激しいバランスで成り立っている、これに傑作といったら後が無いというナンバー。Bはドビュッシー2作で、二楽章からなる『チェロ・ソナタ』(1915年)と、三楽章の『ヴァイオリン・ソナタ』(1916-17年)。ドビュッシー最後期(ヴァイオリン・ソナタはラスト作)の作で、どちらもどこか音を無造作に投げつけるような荒んだ響きとドビュッシーならではの心をえぐるような美しい音に溢れた強烈な作品。試聴はラヴェルの第二楽章とドビュッシー『チェロ・ソナタ』第二楽章。