- クラシック/ピアノLP
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USA / LP / Stereo / London CS9446 / Rec 1965 / Pub 1965
ジャケットシュリンク入り、レーベルひげ無し、盤ほぼ新品同様
Jacket 4 / Disc 4 / Sound 4
■ガルッピのソナタを含むミケランジェリの65年録音盤。
同じスタンダードをやっても全く違う曲として楽しめるロックンロールやジャズとは違い、言いにくいですがガッカリすること(好みの演奏でないという意味で)も多いと言えるクラシック。ですが初めてある曲を聞いたときに、聞き比べてもいないのにこれよりいいものはないだろうなと思ってしまう演奏家がいるのも事実。20世紀で最も影響力を持ったピアニストの一人ミケランジェリもそんな人。技術のみならず全てにおいて完璧主義だったという、生唾を飲むような透明感とたちのぼるわずかな色気で曲を深く浸透させる人。ビル・エヴァンスも多大な影響を受け、エヴァンスを通じてマイルスも大ファンになったといいます。本作は65年録音。A面はベートーベンの最後のピアノ・ソナタの32番。全二楽章、特に大半をしめる第二楽章は胸に訴えかけるレベルが違う。そしてBの頭、このアルバムの実は目玉の一つ、18世紀ベネチアの作曲家ガルッピの「ソナタ第5番」。最後はスカルラッティのソナタ3曲。ソナタといっても一曲3分ほどのナンバー。メジャー・キーの曲もマイナーの曲もこの演奏の吸引力のせいで同じものに聞こえてしまう不思議。試聴はガルッピとベートーベン。