- クラシックLP
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USA / LP / Mono / MGM F3454 / Rec 1957 / Pub 1957
ジャケット擦れ少々、裏面水濡れによるしみ、レーベルひげほんのわずか、盤浅い擦れ少々、プレスミスによる小突起ところどころ、その小プツ音でます
Jacket 3 / Disc 3.5 / Sound 3.5 7980 yen
■当店大推薦のアメリカ現代音楽盤。
姉のマロ・アジェミアン(P)と妹のアナヒド・アジェミアン(VLN)が、アメリカ現代音楽作曲家の室内楽3作を演奏した、大推薦の一枚。姉のマロは、ジョン・ケージがこの女性にあのプリペアド・ピアノ・ソナタを捧げたたという話も良く知られるケージの真の理解者だったピアニストで、アラン・ホヴァネス、ヘンリー・カウエル、ルー・ハリソンetc...を熱心に演奏、彼らの音楽的パトロンの役割も果たしました。妹のヴァイオリニスト、アナヒドも同様に無名の頃の現音作曲家の曲を積極的に録音。マロとの共演も多し。ちなみにアナヒドはコロンビアの大プロデューサー(マイルスetc..)で姉妹と同じくアルメニア人のジョージ・アヴァキャンの奥さんでもあり。A面は、アメリカン・ルーツ、民俗音楽に根ざした新鮮な作風で知られ、トーン・クラスターの技法、またジョン・ケージやガーシュウィンを教え、チャールズ・アイヴズの素晴らしさを世に訴え続けたヘンリー・カウエルの5曲からなる『Set Of Five』。アジェミアン姉妹のために作られた52年の作で、一人打楽器奏者を迎え可愛らしくおだやかに演奏されるこんな5曲。B面最初はアイヴズの最後のヴァイオリン・ソナタ『第4番』で、彼女たちのおおらかでウォームな演奏が信じられないほどいい音で録音されている、目の覚めるような名演。ラストは、アルメニア、インド、韓国、ハワイの音楽、そして日本の雅楽など東洋に影響を受けた作を発表し続けた、やはりアルメニア人の血が流れる作曲家アラン・ホヴァネスの『キルギス組曲』。これも彼女たちのために書かれた曲で、民俗音楽的色合いの濃い作。オリジナル盤。※本日のアップはこの一枚です