- クラシックLP
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USA / LP / Stereo / Opus One 119 / Rec 1986 / Pub 1986
ジャケット表裏擦れわずか、レーベルひげ極わずか、盤擦れほぼ無し
Jacket 4 / Disc 4 / Sound 4
■オーパス・ワンから、4人のアメリカ人作曲家の4作品を収録した一枚。
ポップスの方面からも踏み込むアーティストが増え相互に影響を与え合い、澱みが薄まってきた70年代以降の現代音楽は自然に楽しめるものが多いですが、これはそんな点でも素晴らしい一枚。アメリカの4人の作曲家の4作を収録した86年のアルバム。ライナー順に、ミルズ・カレッジでルー・ハリソン等に習ったアレクシス・オルリッチの、ピアノ、マリンバ、マンドリンで奏でられる「Palm Boulevard」(試聴)、ヘンリー・カウエル等に習ったフレデリック・コッホの、プリペアド・ピアノとテープによる「Avataric Impressions」は、やはりミニマルなリズム、そしてブギウギからもアイディアをもらったようなピアノがとりとめのない演奏を披露、それとノイズの層が摩訶不思議な世界を作る作。最も有名なのは女性作曲家クレア・ポリンで、ピアノと、マリンバやベル等で演奏される『Kuequenaku-Cambriola』。デラウエアのインディアンの音楽と、アメリカに移住してきたウエールズの移民の賛美歌をミックスしたものだそうで、脱力した物悲しいバラード調の第二楽章などビックリ。最後はもう一人女性作曲家で、トゥイ・セント・ジョージ・タッカーの弦楽四重奏曲『S.Q. No1』(試聴)。演奏は現代音楽のみならずロック、スウィング系の録音でも活躍するアメリカ人プレイヤーたち。※本日のアップはこれで終了です